「ラクロス辞めてぇ」
こう思ったことは何度もある。
朝起きるのが辛い時、
先輩に怒られた時、
フィジカルを走って追い込まれた時などなど。
そもそも俺は、スポーツ自体そんなに好きじゃないって大学で気が付いた。
思い返してみると、高校時代は体育が一番嫌いな授業だった。
部活をやらないで、家でゴロゴロしながら映画見て、
ゲームしている方が楽しいかもって思ったことも一度や二度ではない。
野球サークルにでも入って、何の目標もなく、ダラダラてきとうに大学生活を送る自分を想像したこともある。
でも、俺はラクロスを続けている。
理由は2つ。
1つ目は、ラクロス部の皆が最高だから。
変わった奴も変な奴も多いし、羽目を外し過ぎる所もあるけど、
やる時は真剣にやり切る皆が好きだ。
同期にも後輩にも恵まれて、ラクロス部に入って本当によかったと思っている。
2つ目は、優勝して「日本一のチーム」になりたいから。
俺は、一回でもいいから「日本一」という称号を手にしたくて、中学も高校も部活を続けたが、届かなかった。
日本一になりたい理由なんて忘れたけど、
とにかく日本一になりたい。
この2つの理由があったからこそ、だらだら大学生活を送る道を辞めて、ラクロスを続けた。
何かと後悔する選択肢を選んでしまう俺だが、今でも、大学一年生の時に下したラクロス部という選択は、間違ってなかったと言い切れる。
さて、明日はBリーグの法政戦。
俺のラクロス人生を振り返ってみると、1年生の時は、サマーはβですら出場することが出来なかった。
ウィンターはβで出場出来たが、1得点も取ることが出来ずに、全くチームの勝利に貢献出来なかった。
2年生の時は、あすなろも出場出来なかったし、
Bチームに置いてもらっていたが、先輩たちのプレーをベンチから眺めているだけだった。
3年生は留学した。
そして、何の結果も残さないまま4年生になった。
現在、一度もAチームで日本一を目指すことが出来ていない自分がいる。
俺の力なんて、チームが日本一になるのに全く貢献してない。
でも、今Bチームに置いてもらっている。
俺は、凄いプレーなんて1つも出来ないが、
役割があるから4年生でもBチームにいる。
その役割をしっかり果たすことが今の俺に出来ること。
ラクロス人生最後の年を迎えた今年は、何か結果を残す。
とりあえず明日は、当然圧勝で。
CHANGE
MF＃41 山本康太
