ついに自分の番が回ってきた。
書きたいことが多過ぎるし、言葉にするのが難しい思いばかりだ。
少し長くなるけれど、誰かの心に届くと嬉しい。
この部活に入ったのは、惇さんの存在を知り、日本一や日本代表へ憧れたのは勿論あるが、
高校最後の1年を控えのGKとして過ごして味わった無力感が忘れられなくて
あれを学生最後のスポーツにしたくはなくて
そんな思いを抱えながら、入部した。
控えであったのは全て自分の努力不足であるのはわかっていた。
だから、大学入学後は、人並み以上に努力はしてきたつもりだ。
怪我などあったが、昨年の6月頃から漸くAチームに定着することが出来た。
1つの目標であったリーグ戦にも出ることが出来た。
でも結局は、信頼し、Aチームに置いてくれた博さんや光太郎さんの期待を裏切ってしまった。
だからこそ今年に懸ける思いは人一倍だった。
もうあんな無力感を味わいたくなくて、もう誰かの期待を裏切りたくはなくて
「誰よりも変わる。」そう決意して挑んだシーズンであった。
だが、最後に試合に出たのは今から丁度9ヶ月も前のことになる。
まえけん、土本、けんさく、けいすけ、しょー、小宮。
尊敬する彼らみたいにチームの為にと自ら選手を辞める決断は僕には出来ない。
大した覚悟もなく、現実を見て、選手を辞めざるを得なかっただけだ。
本当にみっともなかった。
そんな自分にとって、プレーをしないというストレスは物凄いものだった。
飯を食えなくなることもしょっちゅうあった。
だから今でも強く思う。
皆ともう一度ラクロスをしたかったと。
もう一度皆と同じピッチに立ち、プレーをしたかったと。
皆と同じ方向を向き、同じ温度で、今年1年を過ごしたかったと。
と同時に、もうこんな思いを誰かに抱えて欲しくはないと。
だから後輩達に伝えたい。
日々の何気ない選択や考えが君たちを形作る。
正しい努力をすれば、きっと報われる。
もうこんな声援を受けて、何かに取り組むことができるのはおそらく大学生が最後。
せっかく毎朝早起きしてるんだから、もっとこのスポーツを好きになって、上手くなって欲しい。
辛いこともあるだろうけど、そっちの方が絶対に楽しいから。
もっと頑張って欲しいと、俺みたいな思いはして欲しくないと強く思います。
そういう思いはプレーで見せることが出来ない分、色んなところに残そうと、想いは託そうと取り組んだ。
ライドであれば、まだまだ自分の理想には届かなかった。
丈武、あっちゃん、てっちゃん。想いは託したよ。意外と大事な部分だから。
スカウティングにも携わったことで、変わりゆくスカウティングの一翼を担うことができた。
今ではまた増えたらしいスカ班の後輩達。宇野を始め今年のメンバーが取り組んだことをもっともっと良くしていって欲しい。君たちなら出来る。
そして何より、たった2ヶ月しか関わっていないけど1年生。
まだ後3年も残されている君たちと学生最後に関わることが出来て本当に良かった。
驚くほどに2ヶ月で成長している。この2ヶ月は想像よりもずっと楽しかった。
自分の思いは伝えてきたはず。
ここからの3年間色々あるだろうけれど、辛かったら初心を思い出して、また一歩ずつ歩んで行って欲しい。
今から既に3年後が楽しみです。
そして最後に
コーチの方々、先輩方、同期、後輩達、MG、TR、AS、城北や大学の友人達
もう挙げたらキリがないし、個別に伝えたいことばかりだけど、
本当にありがとうございました。これだけは伝えたいです。
でも一番伝えたいのは、誰よりも応援してくれた父、母を始め家族へ。
ついに明日で5歳のサッカーから続いてきた自分の学生スポーツは終わります。
思い描いていたものとは違うけれど、日頃の感謝の気持ちを込めて、精一杯頑張ります。
さあ明日はウィンターの決勝トーナメント。
自分にとって最後の公式戦。
1年生。下口、だいち。俺たちなら大丈夫。
やれることはしっかりやってきた。
まずは全員であのドキドキワクワクを楽しもう。
そして必ず優勝しよう。
秋山組全員で輪になって、紺碧を歌おう。
何よりも今年1年誰よりも頑張ってきた秋山に、最後にタイトルを。
もう誰かの泣く顔は見たくない。
笑顔でこの1年を、秋山組を締めくくろう。
CHANGE
#5 学生コーチ 奥 崚
