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2018

【ウィンター決勝直前企画】学生コーチ対談

先週の日曜日(12/9)に、ウィンターステージ予選リーグが行われました。

早稲田は東海・成城合同チームに3-1、獨協・東大・成蹊合同チームに2-1で勝利し、Bブロック1位で予選通過。

明日(12/15)に控えた決勝トーナメントに向け、4年生の学生コーチの2人にお話を聞きました。(収録日は12/13)

インタビュアーは高西理紗子(4年・MG)と梶原夏(2年・MG)が務めます。


(写真左:太田雄斗・右:小柳翔)


—    本日はよろしくお願いします。

太田・小柳:よろしくお願いします。


—    まず今年の一年生チームの特徴や雰囲気を教えてください。


小柳:まず、優しくておバカさん。(笑)とても素直です。

太田:人数が例年に比べて少ないから、全員がやることやらないといけないという自覚は持ってます。意識が高いです。

太田:そうだね、例えば壁当てとか。長い人だと3か月くらい毎日やってます。

小柳:俺らが言う「ラクロス上手くなるには壁ベ当てが大事だよ」っていうのを素直に受け入れてくれます。おバカ、というより抜けてる人が多いかな。

太田:例えば、ミーティングの時に「わかった?」って聞くと「え。」って顔してて、「聞いてた?」みたいな。(笑)けどやるときはしっかりやる。白井康とか杉颯斗とかね。

小柳:みんな試合に出られるので意識が高いのは良い反面、俺らの代に比べると闘争心が薄いし、蹴落とし合いがなくてみんな優しすぎると思います。

太田:それはあるね。

小柳:例えば今の4年生の話をすると、サマーでα、β、γと3チームある中で、あっちゃん(4年・菅原敦司・MF)、智史(4年・高野智史・DF)、ゼキ(4年・石関航平・DF)がβで予選敗退してすごく悔しがって泣いていたのを覚えてます。それで、ウィンターこそはαで出たいって。そういうのが今年はなくて、怠慢プレイしたらチーム落とす、試合出させない、とかもできませんでした。「そんなんじゃ試合出せない」って言った次の日に出さないといけないとか。(笑)甘ったれないでね1年生。(笑)今後上級生に混ざった時に、頑張れるといいですね。


—    プレイの特徴はありますか?

小柳:俺らの代の時より、個のレベルは段違いで高いと思います。

太田:俺らが思い描いていることを伝えると、難しいことでも出来るキャパがあります。Aチームがやってるようなライドをやってるし。理解力が備わればもっといいんだけど、もったいないね~。

小柳:理解力は乏しいけど、粘り強く教えるとしっかりやってくれます。

太田:あと、シュートが上手い奴が多いです。

小柳:それはどれだけ練習しているかが出てますね。全体の練習時間は長すぎても集中力が持たないので、効率よくやって、自主練の時間をたくさん使ってもらうようにしてます。

太田:例えばシュートだったら形を徹底的にこっちで教えて、たくさん練習してもらうスタンスです。


—    先週末の予選はいかがでしたか?

    ☆第1試合 vs東海・成城合同チーム3-1

    ☆第2試合 vs獨協・東大・成蹊合同チーム2-1


太田:vs東大(※東大・成蹊・獨協合同チーム)が一番の山場だと思っていたから勝てて良かったです。東大のロング、成蹊・獨協のオフェンス、っていうすごい強いチームで。唯一の弱点は週末しか彼らは集まれないこと。でもヨシ(1年・平野義大)が俺ら以上に落ち着いていて、点を取られたらすぐ取り返してくれて頼もしかったです。(※2得点とも平野の得点)

小柳:特別に対策するというよりは、いつも通りの俺たちのプレイをすることを心がけました。でも、東海も見てて強くて良いチームだったので、ヒヤヒヤしました。あそこで3点取れたのが良かったですね。

(試合後、ボックスで握手を交わす小柳と太田)


—    このままの勢いで決勝も勝ち切ってください!次の質問に行きます。

どうして学生コーチになったのですか?

小柳:いろんなことを考えました。自分たちが1年生の時に学生コーチの方達に本当によくしてもらって。自分はβでやっていた時、翼さん(河原翼・’16年卒・学生コーチ)にγのATをやってほしいと頼まれて。それまでβの下の方でやっていてラクロスに対してそこまで思うこともなかったけど、γで引っ張る立場になってラクロスが楽しくなったし好きになったんです。それから3年プレイしてきたけど、自分たちの代になった時にはすごく同期を信頼できて、自分がプレイしなくても大丈夫だと思ったし、ならば自分が新人指導に回ったほうがチームにとっても良いって、なんとなく思いました。太田とも話した気がするね。

太田:アップの時にふと、ね。元々小柳とは長い付き合いだけど、一緒に学生コーチをやろうってなったわけじゃなくて、それぞれに考えていて、初めてお互いに話した時に「お前も?」ってなりました。

俺は怪我をしていなければ、学生コーチにはなっていなかったです。選手として入部する人は誰しもAチームで活躍するっていうのがベストだと思います。でも自分の努力不足でもあるけど、怪我を繰り返していました。サマーではαで菊地(4年・菊地智貴)の後ろでやっていて、2年生の初めにも早い段階でBに上げてもらって、3年生の頭でAに入ったけど、二週間で半月板再発して期待に応えられず。

小柳:本当、すぐだったよね。

太田:自分のラスト一年の存在意義を考えた時に、怪我もある中でAに食い込むのと、次の4年間にも影響を及ぼせる学生コーチになるのとだと、後者でした。

小柳:実は太田とほとんどラクロス一緒にしたことないと思います。

太田:確かに。1年間振り返ると、コーチをやってよかったと思います。でもそれはサマーも優勝できて、チーム全体も今ここまで(全日本選手権)来てるから言えることなのかな、と。


ー 先ほど元々長い付き合いだったというお話がありましたが、浪人時代からの友達というのは本当ですか?


太田:本当です。浪人の予備校の最初の授業で席が隣で、気づいたら一緒に授業を受けるようになってました。

小柳:自習室でも過去問をやってる時に、どっちかがお腹空いて「飯行こう」って言ったら、過去問の時間を止めて行かなきゃいけなかった。(笑)


—    では次に、注目選手を教えてください。


小柳:誰かな、「全員ラクロス」だからね。

太田:俺は亀岡かな。亀岡(1年・亀岡慎之資)はゴーリーを始めたのが遅くてずっと二番手でやってました。すごく真面目で誰よりも努力したと思います。鷹人(1年・小林鷹人)と並ぶかってところで競い合ってたときに、鷹人が怪我をしてしまってウィンターに出られなくなりました。亀岡の精神的プレッシャーは大きいと思うけど、あいつがどれだけ力を発揮してくれるかにかかっています。予選を見ている感じでは大丈夫だと思います。

小柳:鷹人っていう絶対的一番手がいる中であそこまで努力できたのは才能だと思います。亀岡、鷹人は学院野球部の同期で、ラクロス部で同じポジションで競い合いたくなかったみたいだけど、結果的には良い方向に行ってると思います。


小柳:俺は浅見(1年・浅見真斗)。ATが4枚しかいなくて、彼は現状4枚目だけど、夏合宿には俺らから合宿賞をあげているし、ポテンシャルを感じています。彼がウィンターでどれだけやれるかも鍵になっていると思います。彼に限らずスタメンのやつらよりも、二番手三番手が決勝は特に鍵ですね。

太田:俺が引退する前に、真斗の良いプレイが見たいなー。


太田:あとは今井海斗。学年キャプテンだからプレイに注目っていうよりも、周りを引っ張れるような精神的な支柱になれるかが大事かと。

みんな優しい性格の学年の中でも彼は一番優しくて優しすぎる。ガツンと言うタイプではないけど、一回負けたら終わりって中でいかにメリハリを出すかが大事になってくるんじゃないでしょうか。


小柳:去年はAチームがすごく強くて、自分は「日本一は今年が狙い目」って思ってました。でも実際には負けてしまい、その敗因の一つには、直接的ではないかもしれないけど、新人戦で負けたことがあると思います。新人戦でもチーム全体に与える影響は大きいと思うので。俺らは1年生たちにグランドスラムを取らせる、そして4年後に日本一を取ってもらう、という思いはもちろんありますが、それ以上にまずは俺らの代で日本一を獲りたい。そのために新人戦も負けられません。

太田:サマーが終わった時に後藤(4年・後藤功輝)が言った印象的な言葉があって。試合を見て「初心に帰れたわ」って言っていて、それって1年生だからこそ上級生に与えられる感情やパワーなんだと思いました。

今年、礼儀に対しても厳しく言ったのも、1年生のフレッシュさとか勢いとかで、周りの人に良い影響を与えられる人たちになって欲しかったからです。

小柳:そうだね、俺らの学生コーチとしての大きな目標です。

俺らが1年生の時の4年生の峻希さん(’16年卒・畑田峻希)の代がそういう礼儀を重んじていたから、今の4年生全体で共有しているところはあると思います。


—    毎年、1年生と4年生は似てくると思いますか?

小柳:思います。1年生の時の4年生って一番プレイを見るし憧れる存在ですよね。

太田:翼さんとか起輝さん(前野起輝・’16年卒・学生コーチ)とかどうやって教えてたのかなあって、よく思い返しますもん。

小柳:俺たちの学生コーチは、全体のモチベーション高めるのが本当に上手くて、そこが大事だと俺らも思ってたので、俺らもそうした上で、自主練の時間を増やしたりしました。指導方法も根本は似ているかもしれないですね。

太田:今、社会人コーチで小菅さん(小菅英祐・’16年卒・学生コーチ)がいるのはとても大きいです。お願いして途中から入ってもらいました。自分たちが1年生の時もこんなに情熱を込めて指導してくださったのかと思うと感謝しかないです。

小柳:あと、学生コーチがやることってマニュアルがあるわけじゃなくて、何をしたらいいかわからない中、敦也さんの存在はでかかったです。敦也さんは新人コーチで今まで2年間悔しい思いをしていたので、その気持ちを直接聞けたことも良かったです。サマー優勝で少しは恩返しできたのかなと思います。


—    最後に、今週末に向けて意気込みをお願いします!

小柳:4年生は皆思っていることだと思いますが、結果でお世話になってきた人に恩返しをしたいです。自分はそれが学生コーチになった理由でもあるので。

太田:正直今年のコーチ陣は最強なので、負けるはずはありません。ガンミ(4年・石坂雅貴)と潤(4年・近藤潤)がそれぞれの育成リーグ、Bリーグが終わったあと、入ってきてくれたことは本当に有難かったです。ガンミはDFを作り上げてくれたし、潤は1on1を教えてくれました。

小柳:そうだね、2人は思った以上にコーチっぽくて、試合当日にボックスに入れないことはわかっていたのに引き受けてくれて、本当に熱量を持って1年生に接してくれて、素敵な奴らだなと思いました。そういう意味でも感謝を結果で体現したいです。


(左より石坂雅貴、小柳翔、太田雄斗、近藤潤)


小柳:『巧より強たれ』に書くことなくなってしまった。(笑)

太田:俺は書いた内容を避けて話しました。(笑)


  • —    貴重なお話、有難うございました!

小柳・太田:有難うございました。



今夜掲載される『巧より強たれ』も是非ご覧ください!

12/15(土)はウィンター決勝トーナメント、

12/16(日)は全日本選手権決勝。

後藤組の集大成です。温かいご声援、どうぞ宜しくお願い致します。



【新人戦・ウィンターステージ決勝トーナメント】

◎日程 12月15日(土) 

※全てAコート

9:35-10:10 Bブロック1位vsGブロック1位

11:20-11:55 準決勝

13:20-13:50 決勝

◎会場

大宮けんぽグラウンド

アクセス:JR大宮駅西口から(所要約20分)

http://s-field.saitamasc.jp/access/ 



【後藤組最終戦・全日本選手権決勝】

◎日程 12月16日(日) 10:00 FO vs FALCONS

◎会場

京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

阪急電車「西京極駅」より徒歩10分

http://www.kyoto-sports.or.jp/about/access/



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