俺は自分の想いを言語化して伝えることが苦手だ。
そんな自分が4年になり1年生を指導する立場に立った。
伝わりやすいように説明してきたつもりだが、1年生にとってはわかりにくい部分もあったと思う。
それでも1年間ついて来てくれてたみんなには感謝している。
ありがとう。
この1年間、長かったようでとても短かった。
学生コーチに就任後、そもそも部員が集まるかどうか不安でたまらなかった。
宮野1人をかずきと2人つきっきりで指導していて、このまま他に誰も入って来ないんじゃないかと思う日もあった。
結果、47人もの個性豊かな1年生が集まった。
教えたことを吸収するのが早く、早熟で、みんなの成長を見るのはとても楽しかった。
先日、1年生マネージャーから毎年恒例のウィンター激励メッセージを込めたボードを貰った。ありがとう。
そこには今までの写真が貼ってあって、特に「サマー」の写真がたくさんあった。
それらは、あのアツイ時間を思い出させてくれた。
早稲田のブロックは決勝トーナメントと同じ日程で、炎天下の中、1日で6試合戦わないといけなかった。
激しい連戦で怪我人がでた。
そんな状況でも、
急な起用に応えてくれる選手、
出れない選手の分まで活躍する選手を見て
宮野組は選手層が厚くて良いチームだと思った。
みんなとサマー優勝できて本当に良かった。
最高の瞬間だった。
1年生マネージャーから貰ったボードには「青木組サマー」の写真もあった。
多分ななみから昔の写真をもらったんだろうが、
正直、俺は好きな写真じゃない。
自分が全然笑ってないから。
当時、優勝を逃して悔しがっているみんなを見ながら、
別の悔しさを抱えていた。
俺はサマー、ウィンター、あすなろと新人戦に1秒も出ていない。
試合に出られないのは悔しかった。
練習試合でもアップだけして汗一つかかずに防具を外す時は虚しくなるし、
スタートラインは一緒だと言われて入ったのに試合に出られないと上手くなるはずがない。
そんな不満が、顔や態度に現れていたと思う。
不貞腐れた奴がいてチームに迷惑をかけていただろう。
今となってはそんな自分がチームにいたから、青木組はサマーとウィンターの優勝を逃したのではないかと思う。
今年も全員が試合に出られる訳じゃないから、当時の俺みたいな感情を抱いている選手はいると思う。
でも、そういう奴がどういう振る舞いをするかが大事だ。
大学ラクロスは新人戦だけじゃない。
コーチや幹部はちゃんと見てくれている。
そしてチャンスは必ず来る。
だからその悔しさは一度胸にしまっておいて、今自分ができることに全力を注いで欲しい。
試合の序盤で流れを掴めるように盛り上げよう。
チームが厳しい状況にある時こそチームを鼓舞しよう。
そして、試合に出る選手は自覚と責任のあるプレーをしよう。
学年が1つになって戦えるのは新人戦だけだから。
最初で最後の新人戦だから。
この場を借りて普段言えない感謝を伝えさせてください。
小菅さん
手厚いサポートのおかげで今までやってこれました。
本当にありがとうございました。
かずき、戸田
この3人で学生コーチやれて良かった。
1年間色々あって迷惑もかけたけど、頼もしい2人に何度も助けられました。感謝してます。
同期
みんなのおかげで大学生活が本当に楽しかった。
特に普段から一緒にいたスポカのみんなには感謝してます。ありがとう。
今年はみんなと一緒にいる時間が少なくなったけど、それぞれの立場でみんなが活躍する姿を見て同期としてとても誇らしく思っています。
勝つことで伝統は作られる
ウィンターがフルフィールドになってからまだ早稲田は優勝できていない。
宮野組よ、新たな伝統を作る覚悟はあるか。
会場はあのサマーの日と同じ蘇我だ。
必ず優勝しよう。
WAVE
学生コーチ (#32) 松田 慎次