5月のチーム編成でAからBに落ちた。
初めてチーム編成で泣いた。
まあでもくよくよしてらんないし、
Bリーダーを任されたんだから「切り替えて頑張ろう!」って思った。
その二日後くらいにこっそり付き合っていた彼女に振られた。
大学生活初の彼女だったから、
かなりショックだったけれど、
まあいつまでもめそめそしてらんないから
「仕方ない、頑張るか…」って思った。
その一週間後くらいに、第一志望の企業の最終面接で落ちた。
これで流石に、もう駄目だと思った。
文字通り三重苦。
何も希望が見えなくなって、目の前が真っ暗になった。
そこで、元々Bにいたおぎと
「一緒に頑張っていこうぜ」って話をして、
なんとか励まされた。
だけど、俺がBに来てすぐにおぎはAに上がっていった。
残された同期は一人もいなくなって、ガチで困惑した。
人生で、ダントツで辛い時期だった。
この時は本当にチームをジョーに支えてもらったな。
厳しい言葉をかける立場をジョーが担ってくれた。
時々信じらんないくらい無礼だけど、ありがとうジョー。
後輩ばかりの環境で、
最初はがむしゃらにチームを引っ張っていく生活だったけれど、
徐々に毎日が色づいていった。
平野組で一番Bにいた時間が長い俺が、
Bの空気感がどんなものか一番知っている俺が、
先輩たちから受け継いだものを
自分色に染めて自分のチームに広めていくことがたまらなく面白かった。
同期が居なくて孤独に感じることも、
次第に無くなっていった。
磯部とかバヤシの三年生とかとワイワイはしゃいでいる内に、
そんなものは感じなくなっていた。
やがて、早慶戦が終わった。
早慶戦が終わったタイミングでアキラ(外国の方)と直哉(小人)がBに来た。
直哉は普通に後輩と打ち解けていったけど、
アキラはしみしゅんとか菅野とかにぶちぎれてばっかで、
本当に手が付けらんなかった。
合宿もBだけできなかったし、
とにかくBをまとめるのに東奔西走して、
死ぬかと思った。
まあ、でも充実していたな。
A、1年の合宿が終わったくらいに、おぎと杉が戻ってきた。
おぎが戻ってきてくれてめちゃくちゃホッとしたし、
アキラ(ビースト)の手綱も握ってくれた。
杉とは3年間Bで同じような立ち位置だったから、
何をするにしても意見が合って最高にやりやすかった。
ここら辺から加速度的に毎日が楽しくなっていく。
途中たかとも合流したことで、DFがもっと堅くなって、
チームがどんどん強くなっている実感が胸を躍らせた。
極めつけは法政Aとの練習試合。
ここで全員目の色変わって、
勝ちに貪欲になったんじゃないかな。
遂にBリーグが始まって、
「今年は最大で7試合もできるのか!」
ってワクっとした。
一試合一試合がめちゃくちゃ楽しかった。
関東決勝なんて、帰った後興奮して眠れなかった。
そんで気付いたらもう全学決勝。
あと一回勝ったら終わり!?
あっという間過ぎるな。
今でこそまあまあ慣れたけど、
Bのメンバーには散々悩まされた。
杉本は理解不能なレベルで生意気だし、
中山こうは悪態ついてくるし、
植村はチャラいし、
バヤシは鈴木まさと見て一生笑ってるし、
アキラ(野獣)には窓にたたきつけられるし、
直哉関西弁だし、
植村チャラいし、
関東決勝前にいなくなる奴いるし、
カズは色々おかしいし、
山崎ミーテイング中うるせぇし、
磯部ちょくちょくキレてるし、
柳瀬もなんか変だし、
植村もチャラいし。
ただ、良いメンバーだった。
全員に支えられた。
「切り替えろ!」とか「返事は!」って散々怒鳴ったけど、
本当によく皆ついてきてくれた。
一人一人にありがとうを伝えたいよ。
ボブさんと海里さんには感謝してもしきれない。
週末を削って俺とおぎが困った時に的確なアドバイスを本当にありがとうございます。
明日、一緒に叩き潰しましょう。
奥さん。
最後の最後までご迷惑をおかけしました。
影でBを支えて下さり本当にありがとうございます。
あと何と言っても親。
お父さん、マレーシアから熱いメッセージをありがとう。
いつも魂が震えるよ。
お母さん、いつもバカでかい声での応援をありがとう。
試合に一秒も出れない時も応援に来てくれて本当に嬉しかった。
二人とも明日、見てて。
おぎ、杉、アキラ、直哉、たかと。
お前らがいたから潰れずにここまで来れた。絶対勝とうな。
明日、俺らが培ってきた全ての力をぶつけて、
早稲田の炎を燃え上がらせよう。
俺がいるBリーグは負けたことが無いから。
自分たちを信じて、日本一まで突き進め。
ぶちかますぞ。
GRIT
MF/AT #8 富田健太郎