人生を変えた瞬間っていつまでも鮮明に残るらしい。
大学1年生。11号館の前を歩いていた時に「すみませーん」って駆け寄ってきたしんじさんの笑顔が忘れられない。
高校まで自分でプレーしていた私には、スタッフなんて見たことも聞いたこともない選択肢だったけど
漠然とやりたいと思って入部した。
でもこの部に入ってから失敗ばかり。
本当にダメダメで、
助けられてばかり。
みんなに申し訳ないし、
自信が持てないから自分の選択をいつも後悔してる。
それでも1つ1つの仕事が、小さいことでもうまくいくと嬉しかった。
シュートを決めて嬉しかった高校時代と一緒だった。
それで試合に直接影響するわけでも、メーリスにのるわけでもないけど、楽しかった。
そうやって、判断に悩みながら悔やみながらも、これまでやってきた。
最近、私の尊敬する2人の人が
「どの選択肢が正しいかなんて誰にもわからない。けど自分が選んだ選択が正解になるように全力を尽くすだけ。」
というようなことを言っていた。
めちゃくちゃかっこよくないか。
凄まじく衝撃を受けたし、その2人が言っていたからこそ重みがあった。
まあその2人は今の主将とスタッフリーダーなんだけど。
こんな強い2人がいて、このチームは強い、と思った。
だから私はこのチームで勝って、自分の選択を正解にしたい。
死ぬほど楽しくて、同時に悔しかった早慶戦。
あれを斎藤組の最後の悔しい思い出にしたい。
朝、クモを見つけた時
信号に一度も引っかからず家まで帰れた時
定期の残高がゾロ目だった時
なにか良いことがあった時に、真っ先に
Aチームは次の試合も勝てるんじゃないか
BリーグもC育成も勝ち上がっていけるんじゃないか
1年生はサマー優勝できるんじゃないか
と思い浮かぶ。
逆に、今良いことがあった分負けてしまうんじゃないか、とも考えるけど。
いま、私の中で良いことも悪いことも全てラクロスにつながっている。
スタッフまで気遣って声かけてくれたり、
メニュー間で要らなくなったペタを剥がしてくれるコーチなんて、世界で早稲田にしかいないし、
忙しい間を縫って試合見にきてくれたり、わざわざ激励のLINEを送ってくれたり、何よりこの部を残してくれた先輩、
私が話しかけても楽しく話してくれて、楽しいながらも賢くて、4年生を助けてくれる後輩、
4年としてそれぞれの役割をそれぞれの場所で背負い、全力で戦っている同期、
こんなに素敵な、すごい人たちと同じグラウンドにいられたことが、自分の一生の誇りです。
本当にありがとうございます。
今までずっと、自分の選択に自信を持てたことなかったけど、
これだけは言える。
この部に入ってよかった。
次も、その次も
絶対勝とう
MG 増田 桃子