人は頑張る理由がある時強くなるという。
振り返ってみると、
僕の頑張る理由は、人に応援されるのが好きだから、だと思う
僕はまだ1年生サマーの時のことが忘れられない
ゴールを決めた後のボックスの盛り上がり、
サイドラインから聞こえる先輩の方々の応援の声。
応援してくれる人がいるって嬉しいことだと改めて気づいた。
不慣れなことばかりのラクロス部1年目も、
その経験があったから頑張ることができたと思う。
しかし、続く新人戦ではこの頑張る理由が薄くなっていった。
ウィンターは1秒も出れず予選で敗退
あすなろはコロナで中止
2年の春にはコロナで部活動も休止になり、早めに帰国して入隊すると決めた。
2年間ラクロスと離れている間、
モチベーションは更に弱くなっていたと思う。
兵役を終えて戻ってくると、
齋藤組の同期はラクロスでも、人間としても成長していた。
リーグ戦で活躍したり、チームリーダーになっていたり
漠然と彼らみたいになりたいと思いながらも、
今の自分とは程遠く感じていて
頑張る理由を見つけることはできなかった。
朝起きたら練習して、終わったら帰る。
なまぬるい日が続いた結果、
僕はラストシーズンの終わりにBから落とされた。
Cは人数が足りなくて、練習時間も短かかった。
でもやってるうちにチームの魅力も見えるようになった気がする。
ミーティングではみんな自我が強すぎて話が進まない。
練習が楽しくてずっと笑顔のやつもいれば、
毎日のように自主練に励むやつもいる。
独特だけど、みんなラクロスが好きだということが伝わった。
育成のFinal 4で勝てたこともこのおかげだと思う。
口下手で感情もうまく表現できないから気づいてないかもしれないけど、
勝った時このチームで練習ができて、勝つことができて
恵まれていると思った。
このチームと優勝したいと思った。
明日は早稲田大学ラクロス部として迎える最後の試合。
そしてCチームの育成優勝まであと一歩。
少し遅いけど、頑張れる理由を見つけた気がする。
勝ちに行こう。
AVENGE
＃80 キムギョンミン
