長いと思っていた4年間も気付けばあっという間に最終学年、まだまだ先だと思っていたBリーグもAのリーグ戦ももう始まってしまった。
とうとう自分にも巧より強たれを書く番が回ってきた。
今思ってること、感じていることを書いていたら長くなってしまったんですが、読んでくれると嬉しいです。
遡る事5年前の秋、俺は高校の野球部を退部した。
小2から10年弱続けた野球を最後までやり切ることなく。
さらにその年の冬、あの忌まわしきコロナが猛威を振るい始めた。自由に行動できない時代、ましてや部活もない自分にとってやる事などなかった。
そんな矢先、高校時代から良くして頂いていた野球部の松尾さんや川目さんをはじめ、先輩方がレッドバッツに入部したことを知った。当時から足の速さと肩の強さだけが強みだった自分でもやれるかもしれないと思った。
体験会の時期になって、連絡をもらった自分はすぐに東伏見へと向かった。ちょっとショットが上手く打てただけで持ち上げてくれた学生コーチのお二方や先輩方が、人とスポーツすることの愉しさを思い出させてくれた。
そして試合も観戦して、チームメイトの想いや早稲田を背負って闘うその姿を目の当たりにして、かっこいいと思えた。それこそが競技スポーツをすること、大学の体育会でやることの面白さだと感じた。
そして何より、高校野球をやりきれなかった記憶を上書きするため、やり切ることにリベンジするため、入部することを決めた。
入部してからの4年間は、本当にいろんなことを経験させてもらった。
ディフェンスができなすぎてコーチ陣を困らせたミニゲーム期間。
初の新人戦になったウィンターでは、今考えるとありえないぐらい4年生の力をお借りして、人生で初めてあんなに大きな大会で優勝することができた。
2年生の時には、Aチームに入れてもらって偉大な先輩方と一緒にプレーするというとても幸せな時間を過ごさせてもらった。別の夢だった留学にも行かせてもらった。
去年のBリーグでもラクロスの楽しさを教えてもらい、優勝できた。
でも、ここまで全部周りに引っ張ってもらって成し遂げたことばかりだった。
優勝したウィンターはスタメンは取れず、出場したのはエキストラとちょっとだけで、得点も予選リーグの1点だけ。
スタメンとして臨んだあすなろは予選敗退、自身も無得点に終わった。
留学前最後に出さしてもらったBリーグの慶應戦では、不甲斐ないプレーの連発で戦犯になる始末。チームを予選敗退の危機に曝した。
去年のBリーグも、OMFの6枚目でローテ外。直前に余計な怪我までして、得点はおろか、ほとんど出場もできなかった。
2週間かけた学年ミーティングで決意を新たに迎えた田中組の新シーズン。
冬休みの頑張りが実ってなんとかAでシーズンをスタートできた。
某鬼ごっこをバリューに、とうとう戦力になれるかと思ったのも束の間、六大戦前にBに落ちた。
完全に実力不足だった。
竹槍一本で立ち向かえると思っていた自分が心のどこかにいて、その甘さが出てしまった。
振り返ってみれば、試合で点をとっていないだけでなく、練習でもショットすら打てていなかった。
その後、Bでも点を取れない時期が続く一方で、同期や後輩たちが六大戦を勝ち抜いたのを外から観ることしかできなかった。
そんな中で迎えたB早慶戦、ここでもまた、何もできずに終わった。
はるまや大橋が点をとってなんとかサドンまで持ち込んでくれたけど、結局サドンで慶應に決められ負けた。
1週間後の早慶戦でも、チームが負けていく姿をみて、何もできない自分に腹が立った、不甲斐なく思った。
自分がチームに与えることのできていることを考え出して、その存在意義に疑問を感じ始めた。
でも、今年、同期みんなで決めた目標、「全学優勝」を果たすために、4年生である自分が立ち止まっている時間なんてない。
「Aが勝てないのは、底上げができてないBの責任」って言葉はまさに自分に対する言葉だと思った。
自分がBで情けないプレーをしてるから、Aのみんなに競争心が芽生えない、もっとみんなを焦らせることが今の自分にできることだと気づいた。
遅すぎる気付きだけど、まだギリギリ間に合うと信じて、目の前の1試合1試合を戦う。
これが今やるべきことで、唯一、そして初めてチームに何かを与えることができることだ。
もう大学を卒業したらこんなに必死になってスポーツをすることはないだろう。
競技生活最後に、これまでで最大の成果に貢献したい。
その一心で最後走り抜けたいと思う。
このまま締めに向かう前に、ラクロス部で活動する自分を支えてくれた方々にお礼を言いたいと思う。
まずは両親。
朝が苦手なのに高校から7年間、非常識的な時間に起きて出ていく自分を支えてくれて本当にありがとう。
留学も含め色々と負担をかけました、2人のサポートなしにやっていくことは絶対にできなかった。
あと何ヶ月かよろしくお願いします。
続いて嶋田さんをはじめとするコーチの方々。
今年になってコーチの皆様と関わる機会が増え、お仕事をされていてお忙しい中で自分たちに関わってくださっていること、本当に感謝しています。
ありがとうございます。
かけて頂いた手間や期待に応えられるよう、残りの期間で精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。
そしてスタッフ陣。
僕らの活動はみんなのサポートなしには成り立ちません。人数も少なく、最近は立ってるだけでも暑い中、ほんとにありがとう。
あと数ヶ月、よろしくお願いします。
お世話になってきた先輩方も、本当にありがとうございました。
背番号を下さったこうさんをはじめ、先輩方のご期待に応えられておらず、すみません。
なんとか残りの期間で頑張りますので、応援よろしくお願いします。
本当に生意気で、礼儀のれの字も知らないBの後輩たち、頼りない先輩に形はどうあれついてきてくれてありがとう。
プレー面も含め、みんなに助けられてる。
去年からずっと一緒にいる気がするゆずき、
オレゴンの田舎にいたジョー、
舐め腐ってるけど頼りにしてたはるま、
ファッキンシューター、何考えてんだか分からんさんし、
黒すぎる宗一郎、
髪型がいつも決まってる藤、
サザエさんに出てきそうなはせり、
夏休みになってバリューが一個消えた樋田、
とうとう意見箱行きのレオ、
プレースタイルにちょっと似たものを感じるゆうや、
気づいたら得点とって帰ってくる辻。
改めてみても動物園みたいだけど、ほんとにラクロスが好きなのが伝わってくるし、そんなみんなからラクロスを楽しむ心を思い出させてもらってます。
シーズンも残りわずか、Bリーグは全部勝つし、1人でも多くAの全学に貢献しよう。
そしてそして同期のみんな。
いろんなことがあった4年間、全部乗り越えて今やれているのはみんなのおかげです。
みんなで決めた全学優勝を目指すチームの一員として何もできてなくてごめんなさい。
まずは明日、Aが悔しい結果に終わった武蔵にリベンジしてきます。
今年Bで一緒にやってきたみんなにも、支えられてばっかりだった。本当にありがとう。
航章、お前のセーブ姿忘れそうだ、ショット練いつでも呼んでくれ。
元太、復帰してくるまで勝ち残るから、その時は頼むぞ。
ケンゾー、不甲斐ない自分に発破をかけてくれるのはケンゾーだった。自分のことを考えたい時も多かっただろうに、チームのために動いてくれてありがとう。
太希、1on1の対面は君が一番嫌い、明日も頼むぞ。
雄大、人のことをなんだと思ってるのか気になる時もあるけど、ラクロス面では一番信頼してる。残り少し、まだまだ上目指して一緒に頑張ろう。
敦、学部も同じで関わる機会も多かった。明日はお前からパスをもらってオフェンスに持ってくからな、頼むぞ。
リッチー、接点の強さには困らされてる。明日も一本と言わず2本、3本とボール落としてきてな。
寺尾、寺尾率いるFO軍団からボールをもらって俺らはオフェンスできてる。一発の速さがあるってよく聞くぞ、頼むな。
最後に崚大、オフェンスたった2人の4年生として、あのメンバーをまとめるのはなかなか苦労したな。最後、一緒にプレーできるの待ってるから。あと、ミーティングもうちょいやる気出して。
長々と書いてきたけど、もう試合は明日。
相手は、平野組が敗れ、田中組も出足を挫かれた武蔵大学。
リベンジ、逆襲の一歩目としてこれ以上の相手はいない。
最近気に入って使ってる言葉だけど、相手がどんなチームであろうとも、自分たちのオフェンス、自分たちのラクロスをするだけ。
その結果として絶対に勝ちがついてくるから。
やるよ。
軌
OMF #24 山崎創太