まず初めに、日頃より早稲田ラクロス部をサポートしてくださってるコーチ陣、先輩方、関係者の方々に心から感謝を申し上げます。
いつもふざけているようですが、今日は真面目に自分の思うところを文字に記し、この巧より強たれが試合前の最後のひと押しとなればと願っております。
拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
勝つことの難しさ。
4年間を通して一番身に染みてわかったことだ。
平野組はどこから見ても最強だった、でも負けた。
斉藤組は社会人にも引けを取らない強さ、でも負けた。
最強かに思われた柔道家も、過去最強のバレー集団でも負ける。
勝つことはなぜこんなにも難しいのか。
何をしても決して勝利を約束されることはない。
勝つことに必要なことを数値化できたらどんなに楽だろうか。
だが、ここにこそスポーツの面白さがあると思う。
「勝利」という一つのゴールのために、無限の過程がある。
自分たちで試行錯誤してその過程を作り、歩んでいく。
今日200回壁当てできるか、あと1repベンプレをできるか。
全ての選択に責任が伴う。
高校までのスポーツでは、コーチたちに言われて走り、メニューをこなしてきた。
だが、大学では全て自分次第。
いわば自分たちがやってきたことの答え合わせが試合時間の中で行われる。
これまで正しい選択ができただろうか
大学生活、サークルとかバイトとか旅行とか。
いろんな選択肢があった。
自分は部活に向いてない人間だと思うことも多くあった。
自分のせいで多くの人に迷惑をかけた。
これまでの部活人生、辛いことほうが多い。
「辛いこと自体に価値がある」
どこかで聞いた言葉。
2年生の時、自分の弱さが招いた遅刻によりチームを落とされた。
留学から帰ってきてAチームで活躍すると意気込んでいたが、結果ほとんど何もできなかった。
山崎組の法政戦。
自分が出れば勝てるかもしれない。
そんなわけないか。
何もできない自分はベンチで固唾を飲んで見守るだけだった。
残ったのは後悔だけだ。
それでもここまで続けてきた。
もう後悔しないように。
コンクリが白くなるまで壁当てしてきた。
どんなに忙しくても、筋トレしてきた。
バイトも旅行も飲みも犠牲にしてラクロスに費やした。
どれもこれも自分自身の選択。
自分のスポーツ人生を日本一で飾りたい。
そう思って入部を決めたから。
自分の選択に価値を見出すには勝利しかない。
やっぱり勝利が欲しい。
4年間まだまだ終わりにしたくない。
チームのみんなと最高の景色が見たい。
田中組の勝利の瞬間に、今までの自分の選択と行動が報われる。
自分がやっていることが正しいのかは誰もわからない。
だが、この今日の壁当てでパスミスが一本減るかもしれない。
オフのショット練で勝敗を分ける決め切りが決まるかもしれない。
このベンチプレスでライド成功するかもしれない。
一つ一つの自分の選択が勝ちの確率を確実に上昇させるのも確か。
こんな理不尽で面白い勝負の世界に我々はいる。
やれることはしてきた。
それでも勝てるかどうかはわからない。
もう前を向くしかない。
あとは当日勝負。
一つ一つのチェック、パス、決め切り、声出し、意識することは無限にある。
試合展開がうまくいくとは限らない。
試合中苦しい時は必ずある。
そういう時は思い返して欲しい。
まだ終わってない!
勝利まで走り抜けよう。
俺が点を取るから。
監督、コーチの方々へ
日頃から、ご指導ありがとうございます。
部活に入り、ラクロスというスポーツを超えて、人間として成長できたと感じるのは、監督やコーチ陣のおかげだと思っております。
明日も、よろしくお願いします。
同期へ
本当に最高の代。
この代で本当に良かった。
実は美脚で頼れる主将。
ダッチもツッコミも音速のやつ。
厄介者。
生物の頂点。
自分と常に戦ってるやつ。
すー。
Sticky森田
他にもクセが最高でたまらない同期たち。
でもやる時はやる。
伏見で3時間壁当てしたり、合宿だろうと毎朝筋トレしたり。
いつも限界はないということを教えてくれてありがとう。
みんながいてくれてこそのチーム。
この同期でラクロスができるのも今期まで。
みんなと日本一の景色が見たい。
後輩たちへ
後輩力高くてかわいい後輩たち。
「いや、まじそうっす」のはるまに、「うますぎぃ」のぜんや。
毎回自分のプレーを褒めて欲しそうなはるみち。
絶対になかけんと寺田を甘やなさない男、のじ。
他にも頼りになる後輩たち。
明日も信じてる。
スタッフへ
田中組のスタッフは最高の布陣だと思ってる。
クロスチェックもボトルもアップもリハもスカも全てがあってこそ。
感謝しても仕切れないです。
いつもありがとう。
両親へ
こんなにも貴重な経験をさせてくれてありがとう。
どんな選択も尊重してくれて、応援してくれる。
なかなか言う機会がないけど、感謝してます。
まずは勝利で恩返しします。
さあ、明日は泣いても笑っても絶対に負けられない日体戦。
今まで積み上げてきたこと。
今まで乗り越えてきたこと。
これに価値を付与するのは紛れもない自分たち。
今こそ軌を一に。
OMF (#1) 樫尾拓斗