みなさまごきげんよう。坂本です。
先日、わざわざ先輩を自宅まで迎えに来てくれる(来させている)コウキ車が大井の駐車場に着いたその時、強たれの連絡が来ました。ソワソワして無意味な発狂と無駄な動きを繰り返していたのは、そのせいです。
さて、何を書こうか。思い立って1時間が経ちました。僕はワンプレーで流れを持ってくるスタープレイヤーでもなければ、ハイキューの北信介みたいな模範的人間でもありません。
ただひとつ、ユニークなラクロス人生ではあったと思います。そこで僕の強たれでは私の奇怪なラクロス人生の回顧により、皆様の頭の片隅にある僕とのノスタルジーに浸って、是非とも明日の活力に変えて下さい。
高校の時、ラグビーで肩の大怪我をした。
2ヶ月間腕が上がらなかったし、今でもベンチプレスの時は右側がすぐに潰れる。
憧れていた大学ラグビーは諦め、他の体育会に入ろう、そんな理由で野口と森田の跡を追うようにラクロス部に入った。
サマーではワンディーとミディー。
ウインターではATで累計出場時間1分で1得点。
なぜか関東ユースの選考会に呼ばれた。
もちろん1発目で落選。
2年はなぜかAチームのOMFでスタート。
2週間でB。
気づけばC。(かなり端折りました。本当に色んな先輩方にお世話になりました。)
で、2年の11月。育成リーグが終わった時。
チャンスには恵まれたけど、OFにセンスが毛頭無いのもシーズンを通じて痛感したし、部活をやる意味すら分からなくなっていた時期だった。
コーさんに応援担当にならないかと言われた時。
新歓担当やらないかと言われた時。
Aの公式戦に大量のメガホンを持って行く時。
どれも組織の為に不可欠なこと。それでも自分がプレーで必要とされていないという認識が組織にじんわりと滲んでいる感覚。
そんな状況に順応してしまいそうな自分もいた。
しかしそんな時期、シンジの一言。
ゴーリーやってみれば?
いつものあの感覚に陥ったが、4年生で日本一の瞬間をピッチ上で味わうには、最後のチャンスかもしれないとも思った。
悩んだけど、とりあえず一回やってみよう。
今でも鮮明に覚えている。
潟田さんの防具を借りて、分厚い装備、いつもより大きいクロスを持ってグラウンドに現れた坂本。沢山の視線。
小っ恥ずかしさはあったが、中学で吹奏楽部に入部した思春期のあの時に比べれば全く問題はなかった。(サックス担当。ちなみに上手い)
右も左も分からないまま、ゴールに立つ。クソ速い球が飛んでくる。ふくらはぎに直撃し悶絶する。痛すぎる。ラグビーより痛い。
自分のショットが当たって悶絶する元太に「立てやコラ」と言っていたことを反省しました。
それでも、段々とセーブ出来るようになる感覚が自分にとっては嬉しかった。
これなら行けるんじゃないか。
その日中に、潟田さんに防具一式を貰いに行った。
で迎えた3年目のシーズン。
まさかのAチームスタート。
嶋田さんは何を考えておられたのだろう。(大感謝)
またもやチャンスに恵まれた。
応援する立場から、応援される立場へ。
これを1番感じたのが、昨年のリーグ戦初戦・武蔵戦。
メーリスのスタメンに自分の名前がある。仲間から応援LINEが来る。今までCで一緒にやってきた同期・後輩・先輩からの応援が聞こえる。それまでの自分からは考えられない光景を目にした。
部を代表して戦うことの重大さをひしひしと感じた。
BCチーム、下級生のみんな、いつも準備ありがとう。暑い中応援に来てくれてありがとう。当たり前になってるけど、日頃からの不満もあると思います。オフィシャルとかだりぃよな。
当事者だったので気持ちはとてもわかります。全然ラクロス上手く行かなくて晴れない気分の人もいると思います。僕は、そんな皆の想いを背負って戦います。
まあスパサブなんだが。
嶋田さん、自分いつでもOKです。
大体これが僕のラクロス人生です。なかなかユニークなものだったでしょう。おすすめはしませんが。
それでは感謝コーナーいきます。
一体誰が、ラクロス人生振り返り→感謝コーナー→やるぞ。 みたいなフォーマットを作ったのでしょうか。人と同じことはしたくない性分ですが、ベストなので抗えませんでした。
まずは両親。
国際寮に住まわせてくれたにも関わらず、金のかかるスポーツもやらせてくれて本当にありがとうございます。おかげで留学生と飲み会を楽しめるくらいには成長しました。でも実は最近みんな日本語が上手くなってきて英語を全然喋っていません。この前熱海旅行ブッチしてすみませんでした。
スタッフの皆様
いつもありがとう。母の日に選手からささやかな感謝の気持ちの品を渡すみたいな行事を作るべきです。Bリーダーを少し経験して、日常の裏でマネージャーが想像以上に働いていることを知りました。ももこが返信秒で助かりました(ガチ)。
後輩の皆様
Bリーダーを経験して、いろんな後輩と仲良くなれました。最近はニヤニヤして挨拶してくれるBの後輩も増えて嬉しいです。Bリーグ後の打ち上げは是非参加させて下さい。
コーチの皆様
いつも学生の為に土日朝早く伏見に来て指導していただき本当にありがとうございます。平日も常にチームのことを考えて下さって感謝の極みです。
特に嶋田さんはゴーリーコーチとしてだけでなく、いつも気さくに話しかけて下さいました。大谷移籍の翌日からドジャースのキャップを被って練習に来られたように、またプレイリストにNewjeansが入っているように、僕もいつまでもトレンドに敏感な大人になりたいです。
Aの皆様
絶対勝ちましょう。絶対に。
同期の皆様
田中組は本当に面白い人ばかりです。濃すぎて1人1人が個別のシーンで走馬灯に出てきそうです。今日の練習で雄大に「おれのことも書いてね」と言われましたが、全員挙げてくとキリがないので割愛します。
でも毎日が楽しいのはみんなのお陰です。本当にありがとうございます。
自分のラクロス人生を振り返って、この生活がどれだけ尊いものであったかを実感しました。
日本一を目指して必死に練習できない日々を想像してみて下さい。今までの努力を想像してみて下さい。
それぞれが色んな思いを持って、色んな選択をしてラクロスに取り組んできたと思います。
そして試合メンバーはボックス外の選手たちの悔しい思いも全て背負って、 部の代表として戦います。
こんな素敵な人達に囲まれて、出来る限り長くラクロスをしていたい。
その為には、全て勝たなければいけない。
明日は明治戦。
日本一になる為に始めたラクロス。
諦めたラグビー、ゴーリー転向。
順風満帆では全くなかった。
その時々の過去の自分の想いも背負って
最高の記憶にアップデートする。
まだまだ通過点だけど
その全てに、命を賭けよう。
軌
G #98 坂本直追弥