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2018

第26回早慶戦主将対談〜前編〜

第26回早慶ラクロス定期戦まで3週間となりました。 

この度は早慶戦を盛り上げる企画として、早慶合同の広報企画で両校主将へインタビューを行いました。 

大変濃い内容となりましたので、前編/後編に分けて掲載させて頂きます。


尚、インタビュアーは早稲田大学4年MGの高西理紗子と、慶應義塾大学4年MGの大菊紗良が務めております。 

どうぞご覧下さい。 


早稲田大学主将 後藤功輝(4年・MF) 慶応義塾大学主将 浅岡大地(3年・AT)


〜前編〜


 —早慶戦まで一ヶ月となりました。(取材は4/19。)本日はどうぞ宜しくお願い致します。 

後藤・浅岡:宜しくお願いします。


 —まずはお二人の出会い、第一印象についてお聞かせください。 

後藤:大地の存在は知ってましたが、第一印象は覚えてないです。

浅岡:1年生の時に早稲田にずば抜けてる奴がいるらしいって慶應内では有名でした。

後藤:2年生の時のMFリーダーが、大地がうまいって言ってました。 

浅岡:俺と同い年。(笑) 

後藤:最初にちゃんと会ったのは関東ユースの海外遠征のSan Diegoでだよね(2017.1)。

浅岡:うん、でも慶應と早稲田で固まっててあまり話してない。 

後藤:俺は基本的にビッグササ(成蹊大学・佐々木隆成選手・4年)と金谷(千葉大学・金谷洸希選手・4年)といた。MF人少なかったけどAT多くて出場機会少なかったよね。 

浅岡:うん、ポジションが同じの菊地(菊地智貴・4年・AT)とはよく話した。ユース自体そこで初めてで馴染めなかったです..。 

後藤:大地は塾校出身者で、それだけで怖い、上をいく存在って思ってた。その中で試合出てるし、怖い印象はあった。今は怖くないです。プレイとか関係なく、人としては。(笑) 

浅岡:僕も強いなって思ってた。第三者からも功輝の印象は聞いてました。 

後藤:あと、僕もあすなろからユースに入ったので、アメリカ遠征でも皆と打ち解けられるのかな、という心配の方があった。リラックスできず、緊張のままアメリカ行った覚えがあります。 

浅岡:俺は年齢もあるからな..。 

—その後親しくなるきっかけはありましたか? 

浅岡:試合後、お互いに「良かったよ」とか握手するようになってですかね。宿敵といえど、早稲田と慶應ってこともあるし、ある意味味方であると思ってます。 

後藤:そうだね、去年の早慶戦やリーグ戦の後でね。俺より全然活躍してたのですごいなって思ってました。プレイに気持ちが前面に出てるところがすごくて、パッション系だなって。ポジションが違うからそこまで強く意識したことはなくて、慶應の同期のMFのほうが意識します。ただ単純に自分の代で点取って活躍してるのは悔しいし、羨ましいと思ってました。「あ、また点取ってるな。」って。


 —相手の尊敬するところ、また自分の強みを教えてください。 

後藤:大地のすごくプレイに気持ちを乗せてるところ。それが周りに伝染しやすい。大地が点取ると周りも乗れるのが見てていいなって思います。 

浅岡:功輝はなんでもそつなくこなすイメージ。どこからでも怖い1on1かけて、右の利き手よりも逆手の方がシュート打ってるイメージ。そつなくこなして点取るのがすごいです。ラクロスって努力すれば上手くなるって言われてるけど、ある程度ポテンシャルが必要だと思ってて。慶應は経験者多いけど、功輝のポテンシャルのめちゃくちゃ高いところは優れてるところだと思います。 

浅岡:主将としてかもしれないですが、自分の強みはパッションで、熱い気持ちで人をついてこさせようと考えてるところです。声や背中で付いてこさせるように日々意識してます。でも技術もないとダメなので日々試行錯誤です。 

後藤:僕はMFというポジションなので試合の場面場面でオフェンス、ディフェンス切り替えてどの局面でも自分が関われるようにすることです。


 —次に今年の自チームの特徴を教えてください。 

後藤:早稲田の今年のスローガンは「攻」で、OFももちろん、DFも奪いに行って点取りに行くスタイルです。それ以上は企業秘密です。スカウティングになっちゃうので。(笑) でも雰囲気としては、去年以上に下級生が活躍できていて、のびのび出来ている印象です。下級生はどう思ってるかは別として..。ポジションリーダーに、一人一人の良さを引き出す人が多いからだと思います。 

浅岡:慶應のスローガンはUNITEです。やはり日本ラクロス界のパイオニアってことを忘れちゃいけない。全日決勝に行くことはできても、社会人は18年間倒すことができていない歴史がある中で、今年こそ何かを変えて、部員の100人以上いる中で力を集めるって意味で、UNITEって掲げてます。「一人一声」だけでなく「一人二声、三声」、思うことを言えるチームを作りたい。技術面以外で目指してるところは、いつでも上下関係なく、何でもかんでも喋れるような、かつ目標に向かって一人一人が死ぬ気でそれに向き合えるチームです。そんなチームが強いんじゃないかと思います。 


—先日の六大学戦を経て、相手チームに関してはどうですか? 

後藤:静かだったな。(笑)一人一人のポテンシャルは例年以上にすごいあって脅威に感じた。今大地が言ってたように一人一人が役割を果たしていたら本当に強いと思います。 

浅岡:早稲田って毎年、勢いやボールに対する執着心が強い。DFもガツガツくる。慶應が引いてしまったところが、この間はダメだったんじゃないかと思います。ボールに対してのプレッシャーが強い分、こっちも持ってる気持ちや熱量で対抗しないと。運動量や執着心が強いチームでそこが早稲田らしさだと思ってます。 

後藤:慶應の印象はやはり「クール」。 

浅岡:そうですね。ラクロスは個人スポーツじゃないので良いアクションした奴がいたら「ナイスプレイ」とかで鼓舞してますが、まだまだカッコつけてるかもしれない。もっと暑く泥臭くやってもいいんじゃないかと思ってます。 


—これまでの早慶戦で一番印象に残っていることは何ですか? 

浅岡:個人的には一昨年、逆転で慶應が勝った試合です。僕は一秒も出れなかった。自分的には努力してきた中で、2年目でベンチ入ったから、すごい悔しくて。一昨年が一番「なにくそ」って起点になりました。 


—試合中はどういう気持ちでしたか? 

浅岡:試合中は、「俺だったら決めてるな」など思って複雑だった。結果として勝ってくれて心の底から嬉しかったけど、個人的には悔しかったです。 

後藤:僕は去年の早慶戦で、後半出られなかったこと。でもチームとしてよく覚えてるのは、一昨年。最後ギリギリで逆転負けして、すごく尊敬してる大さん(佐藤大・早稲田大学2017年卒・現OPEC VORTEX/日本代表)がボックスで悔しがってたのを覚えていて、自分が2年生で出させてもらってもチームに貢献できなかったことが悔しくて印象的です。 


—お二人とも高校は早慶の内部出身ですが、昔から相手校に対する意識はあったんですか? 

後藤:僕はバスケ部だったんですけど、地区が違ったので慶應と対戦することはなくて、全くなかったです。早稲田学院との早早戦などがありました。 

浅岡:僕は小学校からいるんで「早慶戦」、いや「慶早戦」はめちゃくちゃ憧れてました。幼稚舎の頃野球をやっていたので野球の早慶戦はたくさん行ってて、「早稲田は宿敵」って印象が昔から強かった。応援部も来て観客も多くて憧れでした。 高校でラクロスを始めましたが毎年高校戦のあと大学戦を観て、「早稲田と慶應がやるだけでこんなにラクロッサー見に来るんだ」、「自分も立ってみたいな」と思いました。 

後藤:自分は高校までは意識してなかったけど、自分が1年生の時、峻希さん(畑田峻希・早稲田大学2016年卒)の代の時、初めてラクロス早慶戦を観て、「こんな人来るのか、すごいな、絶対2年で出たい」って思って頑張れました。 


—ところで、ラクロス始めたきっかけは何ですか? 

浅岡:高校から何かまた始めようって時にラクロスに出会いました。始めはゴーリークロスを持って、最初の半年くらい、サマーまでゴーリーやってました。 

後藤:そうなの? 浅岡:まだUnder ArmourやAdidasにスポンサーされておらず、今から見たら「ダッセー」っていう防具ばかりだった。だけど何か惹かれるものがありました。 

後藤:僕は高3の夏にバスケ部を引退してからすごい遊んで、遊び尽くして満足しちゃって。入学する時にはやっぱりスポーツしたいなと思った時にもうバスケ部は入れないな..となり、いろんな部活やアルティメットサークルを見てました。そして新歓PVを観て「カッコイイ」と思い、とりあえず行った新歓で心掴まれました。 自分が入学した時の主将の峻希さんが3年生で日本代表になってて、大学からでも代表なれるって示してくれてたところが入部の決め手かなと思います。 


〜前編〜ではお二人の出会いや早慶戦の思い出を中心に掲載しました。 

〜後編〜では早慶戦を離れ、尊敬している人や大切にしている信念、早慶戦にいらっしゃる観客の皆さんへのメッセージです。


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