自分は、自分が思っている以上に期待されている。
去年1年間を振り返ると、
MF1stで一緒にプレーした坂入さん、
「来年早慶戦に出てなかったら殴る」と言ってきたやまこうさん、
全日決勝でスタメンで出すと言ってくれた桂基さん
みんな自分に期待してくれていたと思う。
自分に対する期待に、正面から向き合い、プレッシャーと戦いながら成果を出すことは難しい。
去年は、周りからの期待に薄々感じつつも、それに正面から向き合わずにどこか人任せな気持ちでプレーをしていた気がする。
結局、Bリーグ関東FINAL敗退、全日準決敗退という結果で、4年生を引退させてしまった。
今シーズン初めに、足首を怪我した。
プレーをしない毎日が2ヶ月も続いた。
でも、自分はこの怪我をして良かったと感じる。
リハビリ中に、チームの色々な側面を見ることができたからだ。
リハメンバーの後輩は、やっと部分リハに入れてすごく嬉しそうな顔をしていたり、
チームの為にプレーヤーを辞めるか悩んでいるリハの同期がいたり、
人数が多く大変なリハビリの管理をするTRや、何気ないMGの気遣いに感動したりもした。
復帰後のBCチームでは、プレーに関して色々なことを質問してくる後輩や、Aチームに入る為に必死で頑張るやつがいた。
「早くAに上がってこいよ」というAチームの同期の声に、頑張ろうと思えた。
その一つ一つが、自分への期待であると同時に、自分を鼓舞してくれるものだと感じた。
怪我をして、このチームが最高であると心から思った。
今自分は、早稲田大学ラクロス部を代表するAチームのメンバーに選ばれている。
30人にも満たないAチームの結果が、140人を超えるラクロス部の結果となる。
期待と責任は大きい。
それでも、自分にはこのチームが、正真正銘の最高のチームだと証明する為に最後まで戦い続ける義務がある。
自分は、自分が思っている以上に期待されている。
今までのように、人任せな気持ちでプレーすることは許されない。
明日は早慶戦。
自分を応援してくれる最高のチームが勝つ為に、自分が出来ることは何でもする。
一つのグラボ、一つのクリアに全力を注ぐ。
そして、このチームが最高であることを証明する。
攻
MF #52 前田航汰