「きみはシュートに対して腰が引けている、根本的にボールを怖がっている。その時点で君はゴーリー向いてないのかもしれない。大学4年間は短い。もっと自分に向いていることがあるなら早くやめたほうが良い。」
こんな言葉を言われてから3年がたった。
ウインターが終わったらやめようと思っていた。
しかし私はいまだにこの競技を続けている。
辞めるなんて逃げだ。
どうにかして見返してやりたい、その気持ちがここまで続けられた根本にあるのだろう。
ただ一人ではここまでくることはできなかっただろう。
時に厳しく時にやさしく、本気でぶつかってくる仲間たちの存在がなかったらどこかで気持ちは崩れていただろう。
こんなちゃらんぽらんを見捨てずにともに戦ってくれた仲間のために最高の結果を出したいと思っている。
私はきれいにシュートを止めることができるわけでもないし、クリティカルなパスでオフェンスの起点になれるわけでもない。
それでも試合に出る以上勝利という結果に貢献できるパフォーマンスを出さなければならない。
ゴーリーが失点しなければ負けることはない、そういう考えで試合にはいつも望んでいる。
だからこそしょうがないといわれる失点、防げた失点、どんな失点でも本当に悔しい。自分が止めれば勝てた試合があると思うと本当に情けない気持ちになる。
タイトルにもあるが私は自他ともに認めるへたくそである。
そんなへたくそな私ができることは一つしかない。
どんな形でもいいからシュートを止めることだ。
クロスだろうが足だろうが腕だろうが、自分が使えるすべてを使ってシュートを止める。
ダサくてもいい、わらわれてもいい、シュートを止めれば負けることはないのだから。
私はBキャプとしてもへたくそだった。
統率力もない、プレーでチームを引っ張ることもできない。
言ってくれた不満、言葉にできなかった不満いろいろあったとおもいます。
それでもこんな私のために様々なサポートをしてくれたチームのみんな、本当に感謝しています。
急な変更やこちらの都合に対応してくれたMG、TR本当にありがとう。
そしてこんな頼りないBキャプとともに戦ってくれたBチームのみんな、みんなのためにもこのB リーグ全日決勝死ぬ気で戦うつもりだ。
プレで負けて、Bリーグ関東ファイナルで負けて、本当にみんなが悔しい気持ちになっていると思う。
もうこんな思い誰もしたくないだろう。
だから絶対に勝とう。
私はチームが託してくれたゴールにどんな形でもボールを入れさせない。
だからみんなもそれぞれの思いを胸に全力で戦ってくれ。その先にBリーグ全日優勝という結果があるから。
~滾れ~
G #86 川本 祐輔