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2026

〜巧より強たれ〜 『覚悟と自信』 富田 隼平

”FO” 


このポジションに4年間、向き合い続けてきた。


試合開始時と得失点後にしか出番がないポジション。



それでも、グラウンドの中央に向かうFOerにはチームを勝利に導く力がある。

そう信じて今日もひたすらFOと向き合う。




1年生の5月、ヘルメットをかぶって初めての1on1でアメフト仕込みのタックルを受けて

左手首を骨折した。


これがなければFOを始めてなかったと思うと彼にも感謝すべきかもしれない。





1、2年生頃は純粋にFOが楽しかった。

大学から帰ってきて畳の上に芝を敷いてクランプをする毎日。

あれこれ考えてそれを上級生との対人で試す日々は刺激的だった。


迎えた3年生

 



それまでチームを勝たせるためになんて考えたことがなかった自分にはいきなりAの試合で2枚目として出るのは荷が重かった。



忘れもしない野澤組の早慶戦結果は0/5 0% 



よくわからないまま負けて悔しそうな顔だけしてボックスに帰っていく。



チームに何も貢献していない。まさに敗因。


試合後、FOというポジションの存在意義すら疑問視された。




当然だ。




試合の勝敗を背負う覚悟がない人間が簡単に負けて



悔しそうなふりをしてるだけ。




そんなやつに任せられるわけがない。




その時思った。




いくらフォームがきれいでも、練習の対人が強くても




試合で勝てるFOでなければ意味がない






試合で勝てるFOerにこそ価値がある。



では



試合で勝てるFOerとは何か


これを考えながら野澤組のシーズンは過ぎていった。

頼れる先輩のもとで2枚目として技術的にはかなり成長できた。



そして野澤組は日本一になり、FOerとして少しは貢献できたと思う。




しかし、ラストシーズン



試合で勝てるFOerとは何か


またこの問いに直面する。



去年強くなったし今年は無双するぞ


そんな甘い見通しとは裏腹に井原組のシーズンが始まってから正直うまくいかない試合が多かった。




「去年の方が」「本調子の自分なら」と心のどこかで言い訳する試合が多くあった。



特にリーグ戦の中央戦と慶応戦は自分の思い描く内容とはほど遠いものだった。



試合中も自分のフォームに何となく不安があった。

ボックスで「次は頼むぞ」と言われても「任せろ」とはすっと言えなかった。





慶応戦に負けて改めて考えた。





試合で勝てるFOerとは何か




今の自分なりの答えは、覚悟と自信を持ってグラウンドに立つことだ。


グラウンド中央に1人で立ち、勝敗を背負う覚悟


そしてこれまでの取り組みに対する自信





FOはメンタルゲー。まさにその通りだと思う。




だからこそ試合に向かうまでの過程が大事だ。


できない、弱い自分を受け入れる。そのうえで自分ならできると期待すること。


チームを勝たせるという気概を持つこと。


そしてそれを実現するに値するだけ考えて練習すること。



そうした積み重ねが覚悟と自信につながるのだと思う。




そこからは一から自分のFOを見直した。

弱点と向き合った。


みんなやってることだろうが


練習して振り返り、うまくいかなかった原因を考える。

家に帰って畳の上で修正し、また練習で試す。

「なんとなく調子が悪い」で終わらせず、このサイクルを毎日繰り返した。


暇さえあればいつでもYoutubeで反応の練習をした。




次第にこれなら行けると思えるようになった。


そして明治戦で確かな手応えを得た。



他にもたくさん身に着けるべきこと、考えるべきことはあるかもしれない。


それでもこれまでやってきたことを信じる。



今なら胸を張って任せろと言える。






ここまで自分の事ばかり書いてきたが、こうしてラクロスに集中していられるのも恵まれた環境と関わってくださる方たちのおかげである。


この場を借りて簡単ではありますが感謝を伝えさせてもらいます。



監督、コーチの方々お忙しい中、早稲田ラクロスのためにたくさんの時間を使ってくださり本当に感謝しています。特に半場さん今シーズン常に自分に期待してくださり有難うございます。必ず結果で返します。


そしてカズさん自分にFOの道を教えてくれたのはカズさんです。

明日勝ってまだまだボックスで一緒に戦いましょう。



多田さん

今になってりんたさんが背負っていたプレッシャーの大きさがわかります。一緒にもがいた経験が自分の糧になっています。有難うございます。



スタッフ陣

今年は特に人手不足ということもあり、MG、TR、AS関係なく笛を吹いてくれてありがとう。FOは笛を吹いてくれる人がいないとはじまりません。本当に感謝しています。同期井原組の一員で本当に良かったです。それぞれの場所で使命を果たす最高の仲間です。明日も勝ってまだまだシーズンを続けよう。



FOユニットリーダーとしての役割をどれだけ果たせていたかわからないけどここまでついてきてくれてありがとう。

大津 

難しい立場の中、よく戦ってくれた。来シーズン苦しい時間も来ると思う。そんな時こそ自分に期待して。君は強いです。和田 

今シーズン本当に強くなったと思う。後は覚悟と責任。チームを勝たせる気概を持って頑張れ。


森自信を持ってボックスから送り出せる存在。明日も頼むぞ。

そして慢心することなくもっと、もっと強くなってくださいけんと自分のスタイルを確立してきていて素晴らしい。4年になったときの姿が楽しみです。


そして綿引

ラクロス以外でも頑張っている姿は普通に尊敬しています。今年数えられるくらいしか一緒に対人してないけど、

まだ一緒にボックス入るの諦めてないから頑張れ


両親小1で兄の影響で野球を始めてからもう16年くらいが経とうとしてます。試合があるたびに応援に来てくれて、常に味方でいてくれてありがとう。普段あまり口にはできてないけど感謝しています。あと少しお願いします。



明日はFinal4 日体戦




どんな展開になるかはわからない。

でもやることは変わらない。



「今 ここ 自分」幾度となく聞いてきた言葉



ビハインド状況で引退が頭によぎった時、勝ち状況で全国がちらいついたとき、




目の前の1プレーに全力を注ごう


下を向きたくなった時は周りに声をかけよう


常に目の前の事象に対して判断をしよう




僭越ながら 


「今 ここ 自分」に一つ意味を加えさせてほしい目の前のプレーに注力する。


それに加えて

 


”自分が”チームを勝たせる



緊迫した展開の時、つい、あいつが決めてくれる、あいつなら止めてくれる


と願いに走りがちである。

しかし、願うのではなく自分が勝たせる。


ボックスメンバーはもちろん、応援組、スタッフ 


井原組169人がこの気概を持って60分戦い抜く。


その先に10対4という結果がある。



俺たちなら勝てる。





まずは一本目のFO





必ず取ってくる。




明日、勝とう



PULSEFO#3 富田隼平

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