まずは、
早慶戦の前日という貴重な機会に「巧より強たれ」を書かせてくれることに感謝します。
同期のみんな。
僕の人生、何度も引越しをしていて故郷と呼べる場所はないけど、ここは僕の故郷だ。
犬もいれば馬もいる。まるで動物園みたいな故郷だ。笑
いつまでも心の支えになり続けると思う。心から感謝します。
後輩たち。
これまた厄介なやつが多いが、とても楽しい奴ら。
特にセカンドセットのやつらは本当に僕をナメている。ある意味油断のならない奴らだ。
だからこそ、自分も必死になれる。感謝しています。
銭湯に浸かりながらずっと考えていたのだが、なかなかどうして何も思いつかないので、僕にとっての早慶戦とはというテーマでつらつらと書きたいと思う。
全日本か早慶戦かと言われればおそらく早慶戦に出場したいと思う。
それほど自分にとって早慶戦は特別なものだ。
大学一年の春。
畑田組の早慶定期戦。人生で初めて見る早慶戦だった。
見渡す限りの観客と歓声。
その空気は独特で、「これが早慶戦か。」と感動したのを覚えている。
その年、早稲田は優勝した。
優勝した瞬間、自分はグランドを食い入る様に見ながら、まるで自分がグラウンドに出て戦い、勝利した気分だったのを今でも覚えている。
「早稲田ラクロスの一員として勝った」という、今まで経験したことがない不思議な感覚だった。
その後、同じ感覚を再び味わうことになった。しかし同じといっても結果はまるで逆だった。
大学三年の秋。
秋山組の関東学生リーグ決勝の早慶戦。
いつもやっているビデオ撮影を後輩に任せ、久しぶりに応援席に参加した。
秋山さんの代は本当に大好きで、本気で応援した。
しかし結果は敗北。
試合終了の瞬間、(もはや田口さんのクイックらへんから)めちゃくちゃ涙が出てきた。
敗北した瞬間、自分はグランドを食い入る様に見ながら、まるで自分がグラウンドに出て戦い、敗北した気分だったのを今でも覚えている。
「早稲田ラクロスの一員として負けた」という気分だった。
この経験は自分の大きな転機だったのかもしれない。
「チームの心を一つに」や「一丸となり戦う」ということの意味・大切さが、なんとなくだが分かる様になってきた。
秋山さんたちが引退した時、会場の外で先輩たちが泣いている中、横にいた前田(通称犬)が言った言葉、、、
なんて言ってたか忘れてしまったが、前田の言葉で、試合に出ていない僕たちにも大きな責任があるということを痛感した。
自分はなぜあんなにも悔しかったのか。
それは、彼らたちが本気で信じているものを、一緒になって本気で信じていたからだろう。
早慶戦とはそのことに気づかされた、かけがえのない試合だ。
明日の早慶戦は全員で勝つ。全員で勝たなきゃ意味がないし、勝つこともできない。
僕はラクロス人生を賭けて、誰よりも泥臭く、早稲田らしく戦います。
プレーする人。応援する人。サポートする人。全員が今できることを全力でやれば、自ずと結果は決まってくる。結果は必ず付いてくる。
だから、全員、「早稲田らしく」全力で戦おう。
最後に僕が発表した学年ミーティングでボツになったスローガンを。笑
意外と大事なことじゃないかと思う。
「仲間を信じ、自分自身を信じ、やってきたことを信じ、俺たちが掲げる目標を信じて。BELIEVE THE BELIEF。」
攻
MF #23 及川翔太郎