皆さまごきげんよう。寺田颯一郎です。
先日、劇的な復活を遂げた朝倉未来選手の挨拶で始めさせていただきます。
歳下が先に書くのも嫌だったので、野澤組のトップバッターやらせていただきます。
これを読んだらやる気とテストステロンぶち上がると思いますが、とりあえず今日は早く寝て明日に備えてください。(なかけん、ゆ、大橋は特にね)
それでは本編スタートです。
早慶戦が、好きだ。
理由はうまく説明できないけれど、毎年この試合を、自分の中の目標にしてラクロスをやってきた。
一年生のとき、先輩たちの背中を見て、心の中で「ここに立ちたい」と思った。
二年生になって、その舞台に自分が立てるかもしれない位置に来たとき、
ただがむしゃらにAチームに残ることだけを考えて練習に取り組んだ。
練習が楽しいと思えた日は少なかった。
週明けのメーリスが怖くて、名前があるかどうか、それだけに心を持っていかれていた。
ラクロスのことを考える時間を減らしたくて週3、4で飲んでいた。(筆者は一身上の都合で成人でした。)
それでもなんとか、出場することができた。
憧れていた舞台だった。
負けたけれど、不思議とそれほど悔しさは残らなかった。
むしろ、「出られた」という事実が嬉しかった。
そんな自分に失望した。
三年になった。
自分にとって2度目の早慶戦
この年は、本気で勝ちたいと思っていた。
このメンバーとなら、勝てると信じていた。
早慶戦の100日前からカウントダウンを始めて、楽しみにしながら日々を過ごしていた。
練習は厳しかったけれど、仲間と一緒に過ごす時間のすべてが、早慶戦に向けて少しずつ積み上がっていく感覚があった。
試合に出ることじゃなくて、試合に勝つことに集中した。
でも、結果は完敗だった。
あれほど期待していたのに、
あれほど信じていたのに、
それでも、勝てなかった。
悔しかった。
でも、その悔しさをどう表現すればいいのか、うまくわからなかった。
努力すれば、報われる。
ずっとそう思ってきたけれど、
その思いが、目の前ですっと霧のように消えていった感覚があった。
ラクロスが少し怖くなった。
負けるのが怖くなった。
努力が報われないのが怖くなった。
それでも、辞めたいとは思わなかった。
そう思ったことは、一度もない。
なぜかは、うまく言えない。
ただ、「負けたまま終わる自分」だけは、絶対に許せなかった。
意外にも自分は、たぶん負けず嫌いだ。
もともとラクロスというスポーツ自体は特別好きではないと思う。
それでも
筋トレをサボった週がない。(年末年始のフランス旅行中も)
遅刻をしたことがない。
練習で声出さなかったことがない。
そこに向き合うことをやめなかったのは、
自分の中にずっと「勝ちたい」があったからだと思う。
勝ちたかった。
誰よりも。
ただ勝ちたくて、ただ早稲田大学体育会男子ラクロス部のみんなで勝ちたくて、ラクロスのための努力を続けてきた。
思えばこの3年間、自分が思い描いたような結果はほとんど得られていない。
悔しい負けの記憶ばかりが残っている。
でも、それでも続けてこれたのは、
その一つひとつの負けが、自分の中の「勝ちたい」という気持ちを少しずつ強くしてくれたからだと思う。
先日のあすなろを見て「羨ましい」と思った。自分たちができなかった優勝を平山組が達成しているのを見てそんな感情になった。そしてその感情がとても嫌だった。
もし今年も早慶戦で負けてしまったら、来年以降の早慶戦の勝利も心から喜べないだろう。
「羨ましい」という名の後悔がずっと残り続ける。
そんなのは絶対に嫌だ。
そしてこのチームで負けたくないって思わせてくれたのは最高の同期と後輩たちのおかげだと思う。
ずっと伏見いるキ⚪︎タマ三人衆
デイキャンプほぼ不参加のおがけん
瞑想、ジャーナル、コールドシャワーのユ
教室の隅っこで消しゴムで遊んでそうな奴
フラ語仲間のジュニと島田
スタイリッシュと安保
作田。
そして山崎組からずっとDFで一緒の
テストステロンの申し子なかけん
がんばり屋ののじ(‘86)
目指せ同期入社、辻村
君達のおかげで長期リハの時もリーグ戦出たくてリハビリがんばれました。
そして、チームDMFへ
かぺ石ことカペリーゼ
だいたいはるみち
計算高い多重人格の使い手なかじ
ビースト辻
明日は混戦グラボ寄ろう吉原
主人公気質の若杉
なるなる成瀬
辻村とDMF会企画します。明日絶対に我々から点を取ろう。
コーチの方々へ
僕たち学生のために休日にグラウンドまで来てくださってありがとうございます。
真剣に僕達に指導してくれていて、社会人になってからもこんなに熱い人間になりたいと心から思います。
コーチ陣のためにも長らく勝てていない早慶戦の勝利で恩返しします。必ず胴上げします。
スタッフのみなさん!
いつも本当にありがとう。最近は直接伝えるようにしてるけど、改めてここで感謝申し上げます。
スタッフのみんながサポートしてくれてるおかげでプレーに集中できてます。
当たり前のように用意されてるパイロン、ボトル、データ。その全てに感謝し、恩返しも込めて明日は絶対に勝ちます。
ボックスの件で改めて、フィールドに立って戦う責任を自覚できました。
これからも共に戦う仲間として頑張っていこう。
本当はもっとスタッフへの感謝を書きたいのですが長くなるので割愛します。気になる人は直接聞いてね。
両親へ
あんな時間に朝食作ってくれたり、色んな試合見にきてくれてありがとう。聞いたこともないスポーツだけどここまで支えてくれて感謝しかないです。
苦しかったけれど、それ以上に、ラクロス部が好きだった。
難しかったけれど、それ以上に、向き合う価値があった。
負け続けたからこそ、勝ちの意味をずっと探していた。
そしてその答えが、きっと明日の試合にある気がしている。
いよいよ、最後の早慶戦がやってくる。
自分にとって3度目の早慶戦
勝てる保証なんて、どこにもない。
どれだけ準備してきても、未来の結果だけは誰にもわからない。
それでも、ここまで続けてきた自分がいる。
信じてきた仲間がいる。
あの日泣いた自分、悔しさを抱えて帰った自分、
そのすべてを今日まで連れてきた。
結果が全てだと、何度も思った。
でも、今は少し違う。
結果の先にしか見えない景色がある。
それを、自分たちは見に行こうとしている。
そして、思う。
ここまで負けて、ここまで悔しんで、それでも歩き続けてきた自分がいるのなら、
その先にある一勝は、きっと人生で一番、意味のある勝ちだ。
そう信じて、明日、最後の試合に向かう。
この3年間のすべてを懸けて、
やっとここまで来た。
だから明日、
俺は、勝ちにいく。
ボックスに入れなかった選手やスタッフの想いを背負って。
その時が来るのを、今はただ待っている。
この仲間たちとなら、三度目の正直を達成できると信じている。
明日も誰よりも声を出す。
いざ、強たれ
VECTOR
DMF #1 寺田颯一郎