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2025

〜巧より強たれ〜『ラストピース』柴谷祐太朗

巧より強たれ、さて何を書こうか。

 

 

と思いながら今まで長いスポーツ人生だったなと振り返る。

 

 

そして今。3歳から初めて19年間続けてきたスポーツ最後の終止符。

 

 

その終止符を学生コーチとして、1年生のみんなと、ラクロス部のみんなと戦えたことを最高に幸せだと思ってる。

 

 

そんな思いをここでは綴らせてもらう。

 

 

 

 

 

 

学生コーチ決め。俺は立候補したから、あっさりコーチを受け入れていたとみんな思ってるだろう。でも選考練で怪我をしてからコーチ決めまでの1ヶ月は死ぬほど悩まされた。

 

 

試合に出て、チームを勝たせること。これ以外に存在価値はないと思っていたから。

 

 

怪我でほとんどプレーできなかった2年時の後悔。

そして3年時に留学で不在だったことでのチームへの責任。

これが学生コーチへの決め手となった。

 

 

 

 

 

 

学生コーチになってからは、いかにして強いチームを作り上げるか。ここに熱中した。

 

 

教えた通りに1年生たちが上達してくれる楽しさ。みんなのラクロス人生の土台を担う責任。

 

 

学生コーチってめちゃくちゃやりがいあるなと思った瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

1年生の入学前は、新宿の会議室で何回もチームビジョン、強化ポイント、シーズンの計画を社会人コーチの方と練り続けた。

これは今の早稲田ラクロス1年生の強さの土台であると、改めて感じてる。みんなは4つのチームビジョン覚えてるかな?笑。

 

 

そして、新歓も成功し、50人以上の新入生が入部してくれた。サマーウィンター2連覇、グランドスラム、全学優勝。

 

 

これらを達成できる、達成してくれるであろう環境は全て整っていた。

 

 

 

 

 

 

順風満帆。

 

 

 

 

 

 

みんなの成長は規格外だった。週2回のチームウェイト、ミーティング、共有での練習、アフター。全員が本気でラクロスに取り組めていた。

 

 

練習試合でも、常に10点差での勝利。まさに最恐に強いチームだった。自分も良い指導、良いチーム作りができていると思っていた。

 

 

そう思い違いをしていた。

 

 

 

 

 

 

9月4日(木)、サマー決勝トーナメント。その思いが一瞬にして全て崩れた。現実はそんなに甘くなく、残酷だった。

 

 

日体戦、試合終了のホイッスル。あの瞬間は一生忘れない。

 

 

表彰式、決勝戦は悔しくて、見てられなかった。何で全員で頑張ってきたのに負けなきゃいけないのか。全力で努力してきたみんなが号泣しなきゃいけないのか。何でこんなに強かったチームが勝てないのか。

 

 

 

そしてまたこの感情が現れた。

 

 

 

「後悔」。

 

 

 

19年間スポーツをしてきて何度も味わったこの感情。またこれかと思った。

 

 

もっとライドの完成度上げることができたかもしれない。1on1とショット、もっと強化できたかもしれない。もっとαチームのことも指導すれば優勝できたかもしれない。もっとβγチームを成長させられたかもしれない。

 

 

1年生のみんなには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 

 

 

コーチ陣で作り上げた強化ポイントの1on1とショットで負けたこと。これが何より悔しかった。

 

 

 

ウィンターは絶対に優勝させてやる、絶対に優勝する。

 

 

 

ここでそう誓った。

 

 

 

 

 

 

そしてシーズン後半戦。

 

 

木更津での1年生合宿。共有での2部練。練習後のミーティングとチームウェイト。なかなかハードなスケジュールをこなしていたと思うけど、今思い返すとほんとうにあっという間だったと思う。

 

 

正直いうと、まだまだみんなと練習したい。

楽しそうにラクロスしてくれるし、自主練継続してくれるし、何より試合で勝ち続けてくれるみんなと、もっと一緒に練習したい。

 

 

 

 

 

 

でもそんなことは言ってられない。明日はついに、ウィンターを迎える。俺たち1年生チームにとって最後の大会だ。

 

 

 

 

1年生チームの集大成。優勝というラストピースを取りに行く旅。

 

 

 

 

積み上げてきた努力は絶対に裏切らない。やるべきことをいつも通り。冷静に熱く戦う。

 

 

 

 

そしたら必ず結果はついてくる。自分たち、仲間たちを信じよう。今まで積み上げた努力、明日それを証明しよう。

 

 

 

 

 

 

あんまり語りたくはないけど俺の思い。

 

 

1年生のみんなにはまだ未来がある。そんなことは知ってる。ただ俺はここで最後勝ちたい。

19年やってきたスポーツのラストが負けなんてごめんだ。それが例えボックスからであっても、必ず優勝を掴みに行く。

 

 

明日は熱く、そして冷静にコーチングできるようにみんなを支えます。

 

 

 

 

 

 

父、母

体育会に所属する自分を4年間見守ってくれてありがとうございます。リーグ戦に出て、早慶戦に出て、選手として恩返ししたかったのが本音です。ただ今はコーチとして、最高に熱い1年生とともに本気で戦っています。最後の1年間で大きく成長できたと胸を張って言えます。最後1日、楽しんで勝ってきます。

 

 

 

奥さん、秋山さん、鶴見さん

皆さんのラクロスに対する情熱に何度も心を動かされました。3人の背中を見ながら活動する中で、コーチとしてそして何より人として成長することができました。明日は必ずこの恩を返します。全員で笑って、やってきたことが間違ってなかったと証明します。

 

 

 

ふみなり

正直いうと、学生コーチの相方がふみなりと決まった時、不安で一杯でした。ただ、めちゃくちゃ努力してくれて変わったし、気づいたらLINE返信してくれる(当たり前か笑)とか渉外とかメニュー作成とかもしてくれて、何度も助けられました。そして何よりふみなりの人柄が、この1年生チームを作ってくれたと思ってます。ありがとう。普段はあまり感情を見せないけど、その奥底には熱い思いを秘めてると信じてる。4年間のラクロス人生ラスト1日。明日は絶対勝って2人で最高の終わり方をしよう。

 

 

 

そして1年生のみんな

毎朝意味わからんくらい早起きして、東伏見に来続けた。どのチームよりも長く練習し、ウェイトして、ミーティングもしてきた。誰でもできることじゃない、1年生の努力量と仲間を鼓舞していく能力には、自分も学ぶとこがありました。クロスの持ち方も分からなかったみんなが、8ヶ月でこんなに成長してくれた。努力すれば人はこんなにも変わることができる。これを忘れずに戦い続けて欲しい。

不安なこともあっただろうけど、コーチ陣についてきてくれてありがとう。明日は絶対勝つぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

このチームに何か欠けているもの。

 

 

 

 

 

 

優勝というラストピース。

 

 

 

 

 

 

それを貪欲に、粘り強く、そして泥臭く全員で勝ち取りに行く。

 

 

 

 

 

 

俺たち早稲田の強みは、1on1、ショットそして何より強度。

 

 

 

 

 

 

目の前の対人。目の前のグランドボール。

 

 

 

 

 

 

それらにただひたすら集中しよう。

 

 

 

 

 

 

大会のヒリヒリした雰囲気。

 

 

 

 

 

 

ギリギリの勝ち負けの世界。

 

 

 

 

 

 

意地とプライドがぶつかり合う瞬間。

 

 

 

 

 

 

これら全てを飲み込んで、楽しもう。

 

 

 

 

 

 

「後悔」。この感情はもうこのチームには必要ない。

 

 

 

 

 

 

「負け」。この言葉も必要ない。

 

 

 

 

 

 

今シーズンラストを優勝で飾って、みんなで笑って終えよう。



VECTOR

学生コーチ(#67)柴谷祐太朗

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