ついに自分の番がきたなーと
この巧より強たれを書いてしまうと
引退という二文字が急に近くなるような気がしてなかなか書き出せずにいた自分がいました。
もともとラクロス部に入ったのは日本代表の先輩がたくさんいて、
そこに入ればなれる気がしたから、
そしてユーチューブでみたATのゴールシーンがかっこよかったから。
しかし最初全くパスキャができずに
どの団体に入ろうかふらふらしていた自分に対してりくとが半ば強引にラクロス部に誘ってくれた。
きっと彼がいなかったら
日本一を目指すこんな熱い仲間に出会えなかっただろうし、
こんな充実した四年間を過ごすことはなかった。
本当にありがとう。
入部し、
ディフェンスというロングスティックを持つプレーヤーになって、
最初は何をしても怒られ、
二年生でAチームにあげてもらったけれど
練習前日は憂鬱になるくらい部活が嫌になったことは何回もあった。
しかしその度に同期の頑張る姿を見て俺が頑張らなくてどうすると感じた。
リハなのに毎朝6時に来て毎朝シュートを打ち続けるやつ
半年以上リハにいるのに諦めずリハビリをしているやつ
自分たちはプレーしないのに裏方に徹して、
俺らより一時間も前に集合してグランドを駆け巡っているマネージャー
Aチームの6on6のビデオを自分以上にじっくり見ているBチームやCチームのやつ
声がボロボロになるくらいスタンドで応援してくれる同期や後輩
彼らのギラついたラクロスに対する思いが何度自分を震え立たせたかわからない。
小中高通してこんな感情にはなったことはなかった。
「仲間」
みんな当たり前のように使う言葉であるが、
この二文字の深みそして力にこれほど影響を受けたことはなかった。
そして自分は今年99のユニフォームを着て試合に出場している。
皆知っているように去年まで太田雄斗が着ていた番号だ。
個人的にも100にはまだ1足りない、
不完全な感じが自分に照らし合わせることができ、
とても好きな番号である。
この背番号は大舞台になればなるほど自分に力を与えてくれる。
そして試合の緊迫した場面では一歩踏み出す勇気を与えてくれる
この背番号と共に全日決勝の舞台で暴れるまで、
そして日本一を勝ち取るまで学生スポーツを終えることはできない。
明日は成蹊戦
ファイナル4へ進出するために必ず倒さなくてはいけない相手
そして
去年の成蹊戦自分は駒沢第二のスタンドから試合を見て応援していた相手だ。
同じポジションの先輩のプレーを見るべきなのに、
自然とシュートを決めて活躍する同期、
ナイスディフェンスをして会場を盛り上げる同期をじーっと眺めていたのを覚えている。
怪我はあったにせよ、
秋山組のそして一年生の新歓の時に個人面談までしてくれて、
「おまえの四年間絶対に後悔させない」とまで伝えてくださった秋山さんの日本一に
プレーの面で貢献できないことが悔しくてそして下手くそな自分が嫌で、
泣きながら壁当てしたのを覚えている。
そんな相手にしっかり勝ち切ること
そして
練習終わりみんなで昼ごはん食べて、みんなでダラダラすること。
ビデオミーティング中みんなで珍プレーに対して大笑いすること。
一つのプレーに納得のいくまで熱く言い合うこと。
そんな何気ない日々かけがえのない毎日を日本で一番長く俺らが過ごす。
Hardwork
攻
DF(#99)高野智史