2020年5月、
夜にふとテレビをつけると大学ラクロスの特集が放送されていた。
高校までずっと野球に打ち込んでいたし大学でも野球をやるつもりでいた自分は、興味本位で見ていた。
しかしその時に見たDFの豪快なバックチェックがなんかかっこよくみえた。
そのままふらっといった体験が楽しかった。
そんな軽い理由でラクロスを始めようと思った。
12年間続けてきた野球をやめてまでやるものか?と思った時もあった。
でも映像でみた選手のようになりたいと少なからず思ったし、どれくらいの可能性を秘めているのか、どこまで成長できるのかととてもワクワクしていた。
しかし現実は散々なものだった。
1年生のときはDFで順位が万年最下位、
2年生になっても全然うまくならず先輩や同期に迷惑をかける日々、
気づいたらどんどん同期との実力が離れていった。
1年冬にヘルニアを発症したがどうしても怪我のせいにはしたくなくて、
早く治すために、同期トレーナーとストレッチバッツというグループを作って毎日ストレッチを共有した。
落ちた体力を戻すために練習後にしゆうと吉祥寺まで走ったりもした。
それでもうまくいかず怪我もよくならず苦しい時間が続いた。
Bリーグには10点差離れて1プレイだけ出してもらったものの、
Bの合同チームが解体されたら当然のようにCに落ち、
最終的には一個下と出場した育成には一秒も出場することができなかった。
自分がこの部にいる意味は何なのか、
退部という選択肢もあったが野球をやめてまで入ったこの部活を簡単にやめたくなかった。
そうして迷いに迷っていた時に出てきたAS転向という新たな選択肢。
選手で怪我をしてもチームの勝利のためにスタッフとして頑張っている人がいることを知った。
これしかないと思った。
今度こそこの部に貢献したいと思った。
AS転向の決断をして2年、
機械音痴でパソコンを全然扱えなくて作業が進まなかったり、
AS組織と選手、他スタッフ組織との距離感をうまくつめることができなかったり、
ASの仕事内容を確立できなかったりと、
たくさん不安になったり悩んだりした。
それでも徐々にこの部に所属する意義を見出せるようになってきた。
提示するデータや動画に興味を持ってくれる人が多くなった。
試合中やスカのときに相手選手について聞いてくれるようになった。
そして何より、
このAS組織を少しずつ前進させることができていることが意義だと思う。
選手のプレーを見ると羨ましくなる時もあったけど、
それ以上にASとしての日々がとても充実している。
この選択をして本当によかった。
最後に感謝を述べていこうと思う。
両親へ
野球を始めた小学校1年のときからたくさん支えてくれて、応援してくれてありがとう。
支えてくれたおかげで大好きなスポーツをずっと続けることができました。
奥さん、宇野さんへ
普段から気にかけてくださり、時に頼りにしてくださりありがとうございます。
これからもAS組織がよりよいものになるように全力を尽くします。
同期へ
皆がいたからここまでラクロスを続けてこれたし、とても楽しい日々を過ごすことができてます。
本当にありがとう。
このメンバーで最高の瞬間を迎えるためにこれからも勝ち続けよう!
特に同期スタッフ、
こんな自分を同期スタッフとして受け入れてくれてありがとう。
たくさん迷惑かけちゃったけど、このメンバーと過ごす時間、試合で選手を応援する時間がとても幸せで楽しいです。
残りの期間も一緒に頑張ろう。
明日は法政戦。
相手もFinal4進出がかかっているから早稲田を本気で倒しに来る。
でもこんなとこで終わっていいわけがない。
ここで勝って全日優勝へいい流れを作ろう。
そのために最後の1秒まで、
全力で声を出す。
勝利のために全てで「圧倒」しよう
AVENGE
AS 横山亮太