『それが大事』
負けないこと
投げ出さないこと
逃げ出さないこと
信じ抜くこと
むかし聞いたこの曲は
今日の今日までわたしの応援歌
いい歌教えてくれてありがとう
「なんでラクロス部、なんでTR?」
いろんな場面でとにかく聞かれた
この質問はわたしにとって、トゲのようなものに聞こえてる
コロナ禍で始まった大学生活
全然思い描いていたものではない
その反動か、何か新しいことに挑戦したくなった
吸い込まれるように来たここは
これまでとは何もかもが違う
なかでも、選手に1:1で向き合って活動するTRの姿は
ただ純粋に、かっこいい
そう言葉がもれた
いつかチームに必要不可欠な存在になりたい
「あいつがいないと困るんだよな」
大事な場面でそう思ってもらえるように
そんな目標を立てたのはもう3年前か
人に頼るのが苦手なわたしは
TRとして活動する中でもとにかく自分を追い込んだ
誰かと比べてすぐメンヘラモードになるから
4年間、常に負の感情が源泉
早く入部した割になかなか同期となじめず
(実業怖い。)
初期はできないことが多すぎて虚しくなる
自分より後にTRに転向した先輩は、1ヶ月後にはどのチームに行っても頼られてたのに
一方のわたしはいてもいなくても変わらない、そんな存在
初めてCチームに1人で帯同したときには、「今日はTR帯同してないのか」と不意打ちくらった
アップの雰囲気を作れなくて、最後の解散で全員の前で指摘されてしまった日もあったな
悔しい、悔しい、悔しい
あの瞬間の自分が、歯痒くてたまらない
でも
これまでわたしが感じた「悔しい」が
確実に今のわたしをつくってる
自分に、TRに、チームに向き合えたのは
すべて、ここにいる人たちからもらった言葉のおかげ
ほんのちょっとずつ
自分の存在を認めてくれる人が増えた
TRとして必要としてくれる時が増えた
なかでも去年のBリーグ
本当に良い時間を過ごさせてもらえた
当時のBリーダーと副将のリハをみてた時
「齋藤組にはいい思いをして引退してほしい」
そう強く思ったのを今でも覚えてる
全学優勝の日、2人からもらった言葉は本当に嬉しかった
3年目にして、初めて自分を信じてみた
少しだけこのチームに貢献できたかなって
4年で、あの目標を現実にしよう
意気込んで迎えた今シーズン
残念ながら、思った通りにはいかない
なんなら
「やっぱいなくても別にいいな」
諦めてしまう瞬間が何度もあった
早稲田のAとは思えない緩んだ雰囲気
自分が出した提案がハマらないことがほとんどで
「チームの最前線で取り組む背中を後輩に見せなさい」
圭さんから言われた言葉は常に頭を響く
その一方で、意図的にサポートに徹した他チームに「あいつ何も関わろうとしない」と思われてると知った時は傷ついた
悔しいとかそんなの通り越して
何もかもを投げ出したくなった
ここまで重ねてきたことは
結局いちばん発揮して欲しい時に何にもならない
過去の自分を信じられなくなってしまった
リーグ戦期間中の今、
改めて、なんで自分はこの組織に
TRにこだわるのかと考えてみる
資格はない、スポーツ無縁な学部にいるし、ラクロスもやったことない
やっぱいなくても問題ないなあって
でも答えはすぐ近くに
こんなわたしにかけてくれた言葉に救われたように
誰かに良い影響を与えられる人になりたくて
いなくても成り立つスタッフの存在を必要不可欠に近づけたくて
あの時立てた目標だけは諦められなくて
だから、ここにこだわる
もう少し無理をして、ほんの少しだけ頑張れば
少しくらい何か残せるんじゃないかって信じてるから
何も持ってない自分をわかってるから
その分努力しなきゃ、絶対手を抜かない
最高の瞬間のためにできることはなんでもするし
わたしにしかできないことをしたい
立場上、選手の身体的にも精神的にもキツい部分をたくさん見てきた
怪我ばかりでも絶対弱音は言わないあいつの、
痛みをこらえてプレーを続投するきみの、
隠れてやる気を滾らせてるあの子の、
スタッフになって新たな活躍を志すあなたの、
選手転向をした生意気なブラザーもいたなあ
ここにいるみんなの、
みんなのためならなんでもできるよ
スタッフもおなじ
役割や立場は違えど、努力を継続する姿勢はかっこいい
残念ながら、スタッフなしでも組織はどうにか回ってしまう
それでもそこに意味を見出して動き続けるみんなは間違いなく最強だ
今のわたしは
ベクトルは違えど
それぞれラクロスに向きあう138人に負けないように
全てを投げ打ってやってやろうって
当たり前のことを当たり前にやる
やりたくないこと、きついことを誰よりも進んでやる
見返りを求めずに仕事に打ち込む
そして
自分の選んだ道に責任を持って日々過ごす
そんな気持ちで毎日東伏見に来ています
そういう姿勢をあなたに感じてもらえたら
目につきやすい幹部、ポジリについたことの
意味は果たせたかな
上手くいかないことなんてざらにある
日の目を見るのに時間がかかるときもあるかも
でも、何もできない自分がいたっていい
それを受け止めて、そこから少しでも行動を起こそう
その時点で進歩は始まってる
苦しくても、辛くても、
ここに残ると決めたのなら
前を向くしかない
置かれた場所で、自分らしく、咲くこと
全員が早稲田ラクロスの1ピースだ
誰ひとり欠けちゃいけない
自分に、負けないこと
自分から、投げ出さないこと
自分から、逃げ出さないこと
そして、
自分を、信じ抜くこと
ダメになりそうな時ほど
それがいちばん大事だって言ってた
いっしょに山﨑組を駆け抜けよう
まだまだ突っ走っていこう
あまりにも感謝を伝えたい人が多すぎて…
長いけれど気持ちを込めて書いたので読んでほしいです
明彦さん、おのしょうさん、俊克さん、小菅さん
あの時期に、我々に真摯に向き合ってくださったこと
スタッフのわたしにも厳しく愛を持って接してくださったこと
ここで過ごす上での根幹を作ってくださった新人コーチの皆さまに心から感謝しています
古澤さん、冨山さん
大きすぎる背中に憧れて、気づいたら4年になってました
追いかけても追いかけても全然届かないなあ
いつまでも尊敬する存在です
菜穂さん、貴子さん
たくさんぶつかって、泣いて、向き合って
おかげであまりにも濃すぎる時間を過ごさせてもらいました
おふたりがTRの先輩で本当によかった
あいこ、まお、ざき
慕ってくれて、必要としてくれてありがとう
成長する姿を間近でみれるのがほんとに嬉しい
自信を持って、堂々と立つこと
大丈夫だからね、ちゃんとみてるよ
あかり、さくら、せいな、みり、れい
接しやすいしゆうに比べて
立場のあるわたしがどう思われてるかが今も怖い
もっとフラットな状態でたくさん話したかったな
数ある選択肢のなかからラクロス部を選んでくれてありがとう
関わることの多いAチームの後輩たち
毎日怒るか、情緒不安定かのどちらかでしたが
熱いラクロスへの気持ちを持ってるみんなから刺激をもらってた
振り返ると本当に何もしてあげられなかったね
たくさん声をかけてくれて、Aの4年を支えてくれてありがとう
監督、コーチの方々
皆さまのご尽力あってこその日々の活動だと
恥ずかしながら最高学年になって気づきました
皆さまのような、何事にも真摯で熱心な大人になれるよう精進します
家族へ
何不自由無く大学に通わせてくれて
4年間たくさんわがままも受け入れてくれてありがとう
たくさん心配をかけてごめんなさい
ちゃんとやりきるよ、もう少し見守ってて欲しいです
そして同期へ
人の不幸が大好きな松尾は、わたしの話によく耳を傾けてくれた
なんだかんだ日吉とは初期からよく喋ってたね
坂さんはやっぱよくわかんない、でもすごく周りを見てる人だと思う
かずの人柄に救われた瞬間たくさんあったよ
りゅーやが元気に挨拶してくれるとこっちも明るくなる
唯一同い年の大橋は、今年になって本当に頼れる兄貴になった
安否確認LINE送りつけてもちゃんと返してくれる佐々木
天然アクセル全開のたいがは見てて笑顔になれるし
こうはたくさん叱咤激励の言葉をかけてくれたね
脳筋西森とたくさんふざけたこの1年は楽しすぎた
誰よりも他人思いで繊細な心を持ってるのにただのキャラ損な宮野
武司はずっと分け隔てなくスタッフと接してくれた
けんてぃー、あなたはすごい、すごいよ。稚拙だけどほんとに尊敬してる
あんなに目が合わなかったこうせい、今では目を見て喧嘩できるようになった!
ハセとは1年の時から部のこと、チームのこといっぱい話したね
大暉は誰よりも大人で、アツくて、最高の、自慢のキャプテンだ
超心配性なりさはわたしにとって安心できる存在
ななの部活への気持ちを改めて聞けた時は本当に嬉しかった
ちっちゃいくせにドタバタうるさいなつはが大好きで仕方ない
かのんがこの代に入ったことは間違いなくいい刺激になったし
はなえのラクロスへの向き合い方はまじでかっこいいんだわ
りょーたがスタッフで頑張るって電話くれた時は泣くほど嬉しかった
そして
しゆう
あの時、引き留めるわたしの話を聞いてくれてありがとう
たくさんたくさん悩んで、TRになる決断をしてくれてありがとう
誘った身だったから、この選択を促したことがずっとずっと不安だった
「TRも悪くない、まるだね!」
そう思ってもらえるように、最後までやるよ
….あれ誰か足りない…?
あっ、、
まっちゃん、、たくさん車乗っけてくれてありがとう
24人24色のみんなと過ごせてるのが
嬉しくて楽しくてしかたない
一方的な気しかしないけど、こういう場でしか言えないから
中山、杉本、山﨑組でよかった
わたしに居場所をくれてありがとう
明日はリーグ戦第4戦
相手は立教
ひるまず、落ち着いて
自分たちを信じよう
大丈夫、大丈夫だから
最後の最後まで
自分たちを認めてあげよう
試合に出れないわたしは
これまで準備してきたことをただ信じて
明日はみんなの背中を力強く押したい
あとは頼んだ、頼んだよ
また、紺碧を轟かせよう
勝って、勝って、勝って、勝って、
大暉をハマスタで胴上げしよう
そんな未来がわたしを待ってる
誰よりもその景色を信じてるよ
明日も明後日も
わたしの朝はここから始まる
負けないこと
投げ出さないこと
逃げ出さないこと
信じ抜くこと
涙みせてもいいよ
それを忘れなければ
行こう、山﨑組はまだまだこれから!
AVENGE
TR 沼野佑有