「人はそう簡単には変われない。」
これはよく言われる言葉で、自分にとって耳の痛い言葉だ。
この四年間、ずっと下のチームだった。
今まで変わるチャンスは何度もあった。
数えたらキリがないくらいに。
でも、変わらなかった。
変われなかったんじゃない、自分が変わらなかっただけだ。
変わらなかった理由は単純。
そっちのほうが「楽」だから。
今年のスローガンはCHANGE。
「今年だけは違う。」
秋山組として、チームリーダーとして、そう意気込んで臨んだ今年。
最初は本当に苦しかった。
何度一人で泣いたかわからない。
みんなをまとめられなくて。
個人としてもダメで。
何より、試合に出たくて。
そんな自分が嫌いで、ラクロスが嫌になった時もあった。
やっぱり俺は弱いまま変われないままなのか。
そう思って心が折れそうなときに支えてくれたのは大切な同期だった。
やすや幹雄と試合に勝つために、Bとの差を縮めるためにさんざん話し合ったこと。
秋山が全員で早慶戦に勝とうと言ってくれたこと。
去年まで一緒のチームでプレーしていた土本や承、下口が日本一のために勇気ある選択をしてくれたこと。
もちろん後輩たちも大きな存在。
CからBに上がった戸田や健太が試合に出て活躍しているのを見ると、涙が出そうになるくらい嬉しかった。
みんな、本当にありがとう。
今、最高にラクロスが楽しいです。
Cチームのみんなへ。
桂基と被ってしまうけど、俺はこのチームが大好きです。
シーズン始まった時とは比べ物にならないくらいみんな上手くなって、チーム全員で強くなっていくのが快感だった。
5月から積み上げてきた連勝は18。
残すはあと一つ。必ず、圧勝しよう。
けど、まだまだみんな「楽」をしてる。
上のチームに上がるために、来年Aで活躍するためにはもっとやれることがある。
あの時やっておけばよかったって思いをしてほしくないから、
今、変わろう。変わらなきゃいけない。
チャンスはそこら中に転がってる。
それを掴める力をみんなは持ってるから
前だけを見て突き進んでほしい。
期待してます。
自分がこの一年でどれだけ変われたかなんてわからない。
けど、一つだけわかっていることは、
12月17日に日本一になって、
みんなで泣いて喜んでるその瞬間は、
俺が、俺たちが、めちゃくちゃ努力して変われたことを証明できた瞬間だってことだ。
江戸陸で紺碧を。
CHANGE
DF #60 玉井隆大