「伝統は勝つことで創られる。」
4年間ずっと言われ続けた。
早稲田ラクロス部である以上負けることは許されない、
と。
みんなと同じように日本一に憧れて入部した。
だけどもこの四年間一度だって到達してない。
一昨年は、
関東final4で東大に完膚なきまでにたたかれ、
そして去年、
宿敵慶應に負けた。
最強だと思ってた秋山組の関東final敗退。
一生のトラウマになるだろう。
今でも強く、強く責任を感じるあの試合。
これ以上は言及しない。
そして学年ミーティングを経て主将になった。
早稲田ラクロス部の主将、
決して負けられない、
周囲から求められるのは日本一。
とてつもない重圧だ。
今年だけじゃなく
常に勝ち続ける強い早稲田の伝統を取り戻したい、
そんな想いで、
がむしゃらに1年間突っ走った。
常に"攻めた"選択を。
週6の練習、二部練、6時間にわたるMTG。
台風の中練習したこともあったっけな。
結果が求められるこの世界。
勝てる保証なんてどこにもない。
日々、日本一のために考え尽くし、
前に、前に、一歩ずつ進んできた。
当たり前を積み重ねなければ特別なことは成し得ない。
全員の地道な努力、
それがこのチームの全てだ。
最近になって、
真に部訓を理解できた気がする。
「巧より強たれ」
ラクロスの技術、
身体の強さ、
精神的な強さだけじゃない。
ただ毎日練習しているだけじゃ培えない力。
チームとしての一体感、強い絆。
今年のリーグ戦、
どんな厳しい局面でも、
負けるかもしれないなんて一度も思わなかった。
チームで戦っていると、
145人で戦っていると、
強く感じるからだ。
試合に出れない悔しさもありながら
全力で応援してくれる部員。
試合中の撮影、タイムコール、選手のケア、
データの集計をしてくれるスタッフ。
立ち位置は違えど、
一緒に戦っていると感じさせてくれる強さがある。
色んな想いをもちながら、
勝つために一人一人が
自分の役割を全うしてるからこそ出る一体感。
強いつながり。
一言では言い表せないが、
本当の"強たれ"を体現できるチーム。
だから明日もいつも通り、
各々の立場や役割で、存分に自分の力を発揮しよう。
ついに明日だ。
入部してから四年間ずっと追いかけてきた舞台。
楽しまなきゃもったいない。
明日の試合で今年度の活動は終わる。
だがしかし、明日が最後なんかじゃない、
明日勝って、強い早稲田の第一歩となる。
強い早稲田の伝統を再び。
絶対勝つぞ。
21年ぶりの日本一へ。
攻
MF(#21)後藤 功輝
