【第27回早慶戦主将対談】
第27回早慶ラクロス定期戦まで2週間を切りました。
この度は早慶戦を盛り上げる企画として、早慶合同の企画で両校主将へインタビューを行いました。
尚、インタビュアーは早稲田大学4年の清水俊克と、中小路渉が務めております。
どうぞご覧下さい。
早稲田大学主将 青木俊汰(4年・AT)
慶応義塾大学主将 天野泰明(4年・G)
—早慶戦まで二週間となりました。本日はよろしくお願いします。
青木・天野:よろしくお願いします。
—まずはお二人の出会い、第一印象についてお聞かせください。
青木:出会いは関東ユース、一年生の時です。第一印象は真面目だなと思いつつもなんか慶應生感がないというか
天野:第一印象から(笑)
青木:親しみやすそうだなという感じの天野くんでした。
天野:青木くんは、なんかクールな感じなんだろうなと思っていて、実際にそうだったって感じです。ちょっと王様感あるのかなって感じ。
青木:つまり王様ってことになってない?大丈夫?(笑)
—その後親しくなるきっかけはありましたか?
青木:一番は関東ユースの海外遠征ですね。
天野:慶應から海外遠征に行ったのが俺しかいなくて、結果的に早稲田と過ごす時間が多かった。
青木:天野の面白さは一際目立ってた(笑)漢気でハーゲンダッツを…(笑)
天野:ずっと一緒にいたもんね。そこで仲良くなりました。
—相手の尊敬するところ、また自分の強みを教えてください。
天野:尊敬するところは、ラクロスは体が大きくてパワーがある人が強いと言われている中で、体格面でそんなに優れているわけではなくても、足の速さとか細かいスティックワークを生かして主将としてチームを引っ張っている姿っていうのはすごく尊敬できます。
中小路:当たり障りのないことを(笑)
青木:慶應っていうのは個性が強い人が多いっていうイメージがあるんですけど、その中で誰が主将になるんだろうっていうのはすごい気になっていて、その中で選ばれたってことは、普段の努力だったり、頑張る姿勢っていうのがみんなに映ったからだと思います。そういうやるところはしっかりやる部分はユースも含め海外遠征でも見てたので、そういうところがすごい尊敬できるなと思います。
天野:嬉しいね(笑)
—次に今年の自チームの特徴を教えてください。
青木:去年のチームと比べてかなり、オフェンス面で選手が抜けたので、そのオフェンスっていうのが今年になってまた違ったオフェンスが見せられるっていうのがいい面でもあり、頑張らなきゃいけない面でもあると思うので、オフェンスに注目してほしいです。
天野:慶應も見てほしいのはオフェンスです。去年も実力面でいうと塾高組が強い代で、そろっていたと言われながらも早稲田に負けてしまった。その原因はセットオフェンスというか型にはまったオフェンスをしていたというところがあったので、今年はより個人の力、自由にラクロス、楽しんでいるオフェンスを見てほしいかなと。
—先日の六大学戦を経て、相手チームに関してはどうですか?
青木:やっぱり全体的に他のチームに比べて一人一人の能力が高いなっていうのは思ったのと、流れを持っていかれたら怖いなっていうのはすごい感じたので、しっかり自分たちの流れを作りつつ、相手の時間帯になっても粘り強く戦わなきゃと思いました。
天野:一つ一つのプレーに激しく、熱くプレーしているっていうのをより体現できているチームだと思っていて、そういう意味では流れっていうよりは60分間常に集中を切らさないで対戦しないと、いつのまにか大差つけられて負けているっていう状態になってしまうと思うので、そこに気をつけなきゃいけないと思っています。
—これまでの早慶戦で一番印象に残っていることは何ですか?
天野:自分が一年生の時の早慶戦で、最後で逆転勝ちした試合です。あの試合はラクロスのルールとか分からない状態で見ていたけれど、このスポーツ楽しいんだって身をもって感じた試合だったから、あの試合があったからこそ、早慶戦で勝ちたいなっていう今につながっていると思います。
青木:自分は2年生の時の早慶戦です。改めて慶應の強さを知ったというか、ほぼ勝ちゲームだったと思うんですよ、早稲田の。なのに終盤になって今まで感じたことのない勢いだったり、すごい飲み込まれたってあのことなんだなってすごい感じましたね、本当に。それがラクロスの楽しさだったり、怖さでもあるなってすごい感じて、あの試合が自分にとって今でも鮮明に覚えてて、今の自分を作った試合だなって感じています。
—お二人とも高校は早慶の内部出身ですが、昔から相手校に対する意識はあったんですか?
天野:中高内部だったんだけど、野球の早慶戦に行くっていう行事があって、そこで早慶っていうのが、互いに高め合う、競い合う関係であるんだなっていうのは感じていたけど、個人としてはあまりなかった。個人としては大学に入ってからです。
青木:高校は対戦しないからね(笑)
天野:まあね(笑)
青木:だから個人的に対慶應っていうイメージはなかったけど、たしかに大学野球の応援とか行った時に早慶の関係を感じた。高校の時は、対慶應っていうのは直接的にはなかった。ラクロス部に入ってその想いは強くなりました。
—ところで、ラクロス始めたきっかけは何ですか?
青木:きっかけは、先輩の誘いですかね。野球をやるつもりだったんですけど、怪我でやれなかったから、でもサークルというよりは何かに打ち込みたくて、何か夢中になれることがしたいなと思っていて。その時に初心者から日本一を目指せるっていうのを菊地さん(菊地智貴・早稲田大学2018年卒)から聞いて入部したっていう感じです。
天野:俺もほとんど同じで、大学野球やるか悩んだ時に、自分が選手として活躍できるスポーツで4年間全力でやりたいなって思ってラクロスを選びました。
青木:みんな似てるのかもね(笑)
高校で進路が決まってからの二、三ヶ月間、色々なことをやったけれど、心の底から楽しめるものがなかった。なんか一つ生活の中で軸としてないと、自分ダメになるなってすごい思って、っていうのをその二、三ヶ月で感じたっていうのもあります。
天野:みんな熱中できるものを探していたのかもね。慶應の場合経験者がいるっていうのもあって、そこに勝ちたいっていうチャレンジ精神もあって、経験者がいるからこそレギュラー争いして試合に出るのが楽しいというのも動機としてありました。
—座右の銘を聞きたいという早稲田の部員がいたそうです..座右の銘は何ですか?
天野:高校の時に監督がよく言っていたのは、野球をする前に人として当たり前を当たり前のようにやれと、その当たり前がいずれ、特別になるんだよっていうのがあって、それを高校次第から今も大切にしています。
当たり前を普通にやるっていうのをチームや部員に対しても言っていることです。
青木:人事を尽くして天命を待つだな。
中小路:為せば成るじゃないの?(笑)
青木:あれは一時期。中学の時の顧問に言われたのが、本番で全力を出すのは当たり前で、本番以上に準備とかに時間をかけろと言われていたから、やるだけのことをやって、あとは本番は楽しむというか、練習でやってきたことしか本番って出ないから、本番頑張るってよりは準備のところで日々の努力を大切にするっていうのを心がけてやっています。
—最後に早慶戦において「ここを見てほしい!」ってところを一言で教えて下さい。
天野:慶應のここを見てほしいっていうポイントは、一人一人が泥臭く貪欲に取り組んでいるプレーについてです。慶應は今年BURNというスローガンを掲げている以上、最後まで一つのプレーに対して燃え尽きるように頑張っていきたいなって思っています。
青木:自分らもプレーにおいては「熱く泥臭く」というのは今年だけじゃなくて今まで伝統として掲げてきたものなので、それはしっかり体現したいなと思います。その中でも今年は一人一人がしっかり役割を果たして小さな波を作り、それを全員で合わせた時に大きな波になって相手を飲み込むという想いでWAVEというスローガンを掲げました。早慶戦でチームが一つになるいい機会だと思うので、しっかり大きな波をつくって勝てるように頑張りたいなって思います。
最後まで読んでくださり、誠に有難うございます。
普段からの仲の良さが伺えるいい雰囲気の中での対談となりました。
早慶ラクロスを担う主将たちの熱い想いが少しでも伝われば幸いです。
第27回早慶戦は5/19(日)14:10〜15:50、日吉陸上競技場にて行われます。
当日券もございます。 是非、お越しください。