入部する前、ふらっと立ち寄ったラクロス部の体験会でラクロスと出会い、実際にやってみて面白かったから入部を決意した。
しかしそこからの1.2年間は怪我も多く、大した目標も、努力もせずにただチームについていくだけの存在だった。
今考えると、ただ面白いという理由だけで、ラクロスを始める確固たる決意や目標というものが足りてなかったのかもしれない。
そんな焦りや何のためにやっているのか分からないという状態の中で、自分自身にも転機があった。
それは「2018年度の早稲田ラクロス」
これは自分の大学生活とって大きいものであった記憶がある。
日本一に向けて
大豪雨だろうと練習して
永遠にミーティングしていて
これでもかというほど自主練していて
後輩に対しても常に気を遣ってくれて
全チームの事を心から応援し、お互いが強い絆で結ばれていた4年生の姿。
これだけ真摯にラクロスと向き合い続け
これだけ日本一になりたいんだという思いが伝わってきて
そして多くの人々を巻き込みながら
どんどん夢を掴んでいく先輩方に
自分は初めて心を動かされた。
このような形、気持ちで自分たちもやり抜きたいと思った。
だから4年間の集大成である今年は
悔いのないように
本気で取り組んで
先輩方のような心を動かせる人間、チームになるという目標を掲げ、走ってきた1年だった。
果たして今
真摯になれているだろうか。
どれほど人の心を動かせているだろうか。
自分に問いただしたら
正直もっと頑張れるんじゃないか
今のままだと人の心は動かせないんじゃないか
という言葉が返ってくる。
1年前に感じたあの感覚を
今度は自分が与えていく立場になるためには
この1年間作り上げてきたBというチームを
口先だけではなく
絶対に優勝へと導かなければいけない。
チーム全体にwaveを起こせるような存在にならなければいけない。
そうなれるように
もう一度自分を奮い立たせ
1年間共に戦ってきた4年、後輩たちと
最後の笛が鳴るその瞬間まで、必死にラクロスと向き合いたいと思う。
そしてBの後輩たちへ
シーズン当初からこれまで主体的にチームに関わってくれて努力してくれてありがとう。
これだけ素直で真面目で努力家な2.3年がいなかったら正直ここまで来れてなかった。
そして何より正直どんどん上手くなっていく姿をみているのがとても楽しかった。
先輩ながらこの後輩たちの姿勢には尊敬できることがいくつもあるし
まだまだ自分も負けてられないという気持ちにさせられている。
2.3年の中には個人的にお世話になった後輩も多くいると思う。
だからこそ、優勝して
これまで関わってくれた、栗、大野木、信平、志柿、永井、柴田、小林、琴野を胴上げしよう
自分自身も2.3年時には当時の4年生がどれくらいチームのことを考えていて
どれくらい後輩のことを考えているかというのを肌で感じたことは無かった。
だけど4年になってはじめて
4年生がどれだけ後輩のことを考えているのかということが
「どうすれば後輩が気持ちよくプレーできるかな」
「どうすればもっと上手くなるかな」
という、夜遅くまで議論するLINEからひしひしと伝わってくる。
だからこそ
彼らがどんな思いで
どれほどの熱量で
後輩たちのことを考えていたのか
それだけは伝えたい。
最後に、このBでの優勝が、このBのあともう一踏ん張りが
あらゆる人の心を動かし
全日本選手権優勝へのwaveになることを信じて
絶対に優勝する。
WAVE
MF (#53) 白石裕