自分はこの4年間で何を残せただろう。
同期の中でも一番迷走してたのは俺だと思う。まさに波乱万丈。
2年までMDやATを経験して、当時のコーチに無理を言ってGに転向した。
3年にはBチームに残れたものの、降格されCチームに落ちた。
過去の自分が見たらどう思うだろうか。
情けない、悔しい、恥ずかしい。
そんな思いが頭を過ぎる。
人の期待を裏切ること以上に苦しいものはない。
自信をなくし、今も自分と向き合えているか分からない。
でも今だから分かる自分への戒めと後輩へのメッセージが二つある。
一つは、謙虚であれということだ。
少し点を決めたくらいで無限にイキっていた時間が勿体なかった。
下手と言われたならば、どこが悪いのかを受け入れる。
謙虚に自分の思いや他人の意見を受け入れなければ、成長の芽を摘んでしまう。
二つ目は、目的を見失うなということ。
何故今ラクロスをやっているのだろうか?
弱かった自分を変えたい?日本一が見たい?人それぞれあるだろう。
それを時間をとって振り返る時間を作って欲しい。
人は目的が無いと動けない。
トルストイは言った。
『人間にとって最高の幸福は、一年の終わりにおける自己を、その一年の始めにおける自己よりも、遥かに良くなったと感ずることである。』
入部したとき想像した未来とは大分違ってしまったけど、引退する時は過去の自分より良くなっているのだろうか。
結局自分を納得させる事が出来るのは自分でしかない。
苦しんで、悩んで、その先に残ったものが“真”の価値なのかもしれない。
ここまで支えてきてくれた家族、同期、友達、先輩、後輩、コーチの方々。
本当にありがとう。
支えられて何とかここまでやってこれた。
だから次は自分が恩返しをする番だ。
試合でどんなに不利な状況でも俺が全部止めれば勝てる。
そして育成で大毅を胴上げしよう。
丸田組を最高の結果で締め括ろう。
真
G (#16) 小迫一輝