日本一への憧れ、
ラクロス部への入部を決めた理由はこれだけじゃない。
野球部だって準硬だって日本一は目指せる。
これまで避けてきた、自分の決断で
少しでも、自分の可能性を見つけたくて
ラクロスを選んだ。
高校までの
こだわりもなく、
言われたことを黙々と
ミスをしないようにやる。
普通以上を目指し満足する自分を変えたかった。
今思い返しても野球の自信がなかったわけじゃない。
やらなきゃいけない環境に飛び込むラクロスの魅力に惹かれた。
何か自分を変えるきっかけを探していたんだと思う。
でも気づいたら、これまでと何も変わってなかった。
ミスを恐れ、自分の良さを消し、評価を気にする毎日。
その場しのぎの練習。
なんの成長もしてなかった。
こだわりもなく、自信のない、いつもの自分だ。
でも、そんな自分を変えるきっかけがあった。
自分にとって忘れられない日。平野組9月19日。
日付を間違えてるぞって思った人。もちろん20日も。
9月19日。去年の開幕戦、武蔵戦の前日だ。ボックスから外れた。
練習の時から感じてはいたけどいざ目の当たりにすると、とにかく悔しい。
2年でリーグ戦デビューしていたことを思うと成長の無さ、貪欲さ、メンタル、全てにおいてこれまでの自分を情けなく思った。
1年生の初めからなんとなく上手くいきすぎて、
いや、大学に限った話じゃない。
小学校から高校まで、試合に出れなくて悔しい思いをしたことがほとんどない。
だからこそ、自分にとっては大学生にもなって初めての感情で
先輩方、同期たちに実力で完敗だったからこそ、自分を奮い立たせる大きなきっかけになった。
家にいると壊れそうで、悔しさを何かにぶつけたくて、
行っても先輩ばかりで気まずいであろう夜練に向かった。
優しい先輩たちが気遣って掛けてくれる一言がなんか申し訳なくて、
声をかける隙を出来るだけ与えないよう間髪入れずショットを打った。
そんな中、平野さんが掛けてくれた
「強みにこだわりを持て」
みたいな一言が
頭に残った。
気持ちの覚めない今日中に何か一つでも掴みたくて、
一緒に片付けとかしたら試合を明日に控える先輩の前で泣きそうで、
1人残ってショット打ち続けた。
勝つことを疑わず、次の試合は絶対出て点を取る。
全日優勝に貢献する。
その思いでいっぱいだった。
迎えた武蔵戦。
観戦することしかできない中、
あんなに1on1が強くて、あんなにショットが上手い先輩方が敗れた。
次なんてなかった。
先輩方の巧より強たれに必ずと言っても良いほど登場する「今ここ自分」
本当の意味をここで学んだ。
今は一瞬しかない
自分の強みを活かすことに集中しなくてはならないこと、
時間がないことを痛感した。
これもラクロスを選んだからこそ感じた自分の成長だ。
あの日を境に
変われた自分を感じる。
そして最終学年の今。
全日の舞台で社会人に真っ向から挑む青木組の先輩の姿を知ってるのは自分たちが最後。
早稲田にとって大事な代。
毎週どんなに朝早くても、
日曜日のナイターでも
駆けつけて親身になって指導してくださるコーチ陣
環境を整え、選手を支え、勝利のために欠かせないスタッフ陣
コロナとか遅刻とかで大変な中でもチームのことを考えてくれた幹部陣
4年が少ない中、一つにまとめようとしてくれてるB Cのリーダーたち。
未来の早稲田のために新入生指導にあたる学生コーチたち。
早稲田ラクロスの誇りを胸に、一人一人が全うしてくれる役割があるからこそ一つのチームになってることを改めて強く感じる。
本当にありがとうございます。
大事な代だからこそ、
先輩たちがやってきたこと、残してくれたことが間違ってなかったってことを自分たちが結果で証明したい。
午前で練習が終わる、バイトとの両立は余裕、必ずオフは週2ある
この三つの決まり文句は全部間違ってる。
でも
「ラクロスは努力した分だけ、考えた分だけ上手くなれる。」
「今、ここ、自分。の大切さ」
これは本当に間違ってない。
特にオフェンス幹部レイリー、やえ、ジュニの3人を見てほしい。
頭の9割はラクロス。
みんな最初から上手かったわけじゃない。
でも練習、壁あて、振り返り、ウエイト
どれも考えて真面目にやったから
本気でラクロスに向き合ったから
あんなに自信持ってプレーしてる。
蓄積された考えと努力の量は自信に溢れてる。
負けじと一緒になってやってきた4年オフェンス陣たち。
必死に食らいついてきた後輩たち。
これまでの練習に間違いはない。
DFとFOが奪った一球をゴールに捩じ込もう。
明日は早稲田の伝統を胸に自信持って暴れよう。
ここまで楽しく、真面目にラクロスできてるのは、
同期のみんな、
そして
紛れもなく支えてくれた家族のおかげ。
本当にありがとう。
家族のみんな、スタンドのみんな。
明日から始まるリーグ戦
目を凝らして見ていて欲しい。
ジョーと共に打ちまくって培ったシュートで、
一番に並んで数をこなし体得した1on1で
いや、それだけじゃない。
こぼれでも、変な得点でもなんだって良い。
泥臭くゴールに向かいチームが勝つための一点を
何がなんでも取りに行く。
これがおれの役目だ。
自信はある。
あとは応援、頼むよ。
早稲田のラクロス部は
「勝たなければならない」
でも、
純粋に今は「勝ちたい」
Cチームが育成で勝って作った良い流れ。
まずは明日、圧倒してウィンターのリベンジを果たし、
齋藤組が真の日本一になるための更なる巨大なWAVEを作り出そう。
入部から夢見た日本一への戦いがいよいよ始まる。
開幕戦の恐ろしさは嫌というほど感じてる。
だからこそ、
決して焦らず、決して驕らず、
これまでの練習、ウエイト、MTG、フィジカル、壁当て。
全力でやってきた自分達を信じるだけだ。
齋藤組が作る歴史の初陣を
真骨頂の「攻めるラクロス」で圧倒しよう。
自分たちを信じろ。
自分をもっと信じろ。
絶対勝つぞ
PUMP
MF(#4)佐藤幹太