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2025

〜巧より強たれ〜『強く』山口遼真

ついに自分が「巧より強たれ」を書く時が来てしまった。



まずはこの全学1回戦という大舞台で書かせてもらえることに感謝を述べようと思います。


ここまで勝ち上がってくれたチームのみんな、コーチの皆さん、応援してくださっている保護者OBの方々、そして「巧より強たれ」担当の北村さん、ありがとうございます。

普段はふわふわしてるけど、一生に一度の機会なので真面目に書こうと思います。

ここにきて平部員の強たれで申し訳ない。

それでもなにか残せるものがあればと思い、書きます。


かなり冗長な文章ですがお許しください。







大学1年の4月、初めて行った体験会は思いの外楽しかった。

先輩方の人当たりの良さや部活全体の雰囲気は思い浮かべていた体育会のイメージとは違い、「ここならできるかも」と思った。


入部してからは野球部出身なのもあってか、割とうまく行った。


たくさん壁当てやショット練をしてどんどん上手くなった。


野球を真剣にやってこなかった自分にとって、日々自分が成長していく感覚が新鮮だった。


ありがたいことに試合にも出させてもらい、順風満帆な日々を送っていた。




そんな中迎えた公式戦、サマーとウィンター。



どちらも思うような活躍はできなかった。

今振り返ると自分の弱さが出ていたと思うが、当時の自分はその状況を軽く考え、楽しければよいと思っていた。




2年、シーズン最初はBチームだったものの、少ししてからAチームに呼んでもらった。

Aチーム最初の練習で訳わからなすぎて、こうさんにいっぱい質問したのを覚えている。

Aチームの先輩方は高いレベルでラクロスを楽しんでおりものすごくかっこよかった。

今でも憧れのやすまささん、永岡さん、森田さんと一緒にプレーできたのは今思うと幸せなことだった。



この時期が1番成長していたと思う。知らないことだらけだったからめちゃくちゃ考えた。

一緒にAだったけいととズームでミーティングしたりもした。

下手くそなりにAチームの練習に喰らいついていた。

よくいじられるけど早慶戦のボックスにも入れてもらった(何度も言うけど、この時はAチーム全員入れてました)。



しかし、ここで自分の弱さが出ることになる。



こうしてやっとの思いで定着したにも関わらず、自分の実力を過信してあぐらをかいた。

努力をあまりしなくなった。

努力を怠ると、どんどん下手になっていった。


そんな自分を直視したくなくて、練習にいくのが怖くなった。

結果練習でも消極的なプレーばかりするようになり、なにも上手くいかなくなった。


だんだんとラクロス自体も嫌いになっていった。


後から上がってきたぜんやにあっさりと抜かれ、リーグ戦のボックスにも一度も入ることなくBに落ちた。



努力をしてなかったので当たり前なのだが、当時の自分は一丁前に悔しがって泣いたりした。






心機一転、Bチームでの活動が始まった。

負け惜しみみたいに聞こえるかもしれないけど、植村組Bチームでプレーできたことはいい経験だったと思う。


特にラクロスIQの部分で基礎がなってなかった自分にとって、ゆずきとかと一緒に基礎から教わるのは貴重な経験だった

(AチームでIQが育たなかったわけではないが、レベル1なのに2〜9をすっとばして10をやっていた感覚)。

4年生たちに恩返ししたくて臨んだBリーグで優勝した瞬間は幸せだった。


ただここでも活躍はできず、モヤモヤが残った。










3年目、Bスタート。

なんとなくわかっていた。2年後半から成長がなく、むしろ下手になってた。


この時には2年目序盤のような自信は跡形もなく消え去り、消極的なプレーを繰り返すただミスの少ない選手になっていた。

フィードバックでも同じようなことを言われた。


上手いけどビビりすぎだと。


自分でもわかっていたが、なぜだかここで自分を変えようと決意するには至らなかった。

悔しい気持ちを隠して、自分のうまさは自分がわかっていればいいと自分に言い聞かせ下らない自尊心を守っていた。


ただ、ここでもBチームの経験が役に立ったと感じている。

サボりがちな性格だから、Bのオフェンスを引っ張るという責任感があることでなんとか頑張れていた。


その後、Aメンバーの怪我や岡地のお休み期間などもありAに呼んでもらう機会が増えた。

リーグ戦のボックスにも2回ほど入れてもらい、貴重な経験ができた。

この期間はぜんやと切磋琢磨しながら純粋に成長に貪欲になれた。



Aに定着したことで若干取り戻した自信を携えて臨んだB関東ファイナル4。

4Q1点負けで残り4秒、ここで点を取らなければ負ける場面でタイムアウトを取った。


自分が行くしかないと思った。

4年生もいる中、みんなの期待を背負ってボールを任せてもらった。


左アイランドから打ったショットはゴーリーに当たり、入らなかった。

そのままホイッスルが鳴る。

あの光景は今でも鮮明に思い出せる。

大事な試合で1点も決められない無力感と4年生が引退してしまう悲しさとで何も考えられなかった。




遅すぎるけどここでやっと自分の弱さに気付いた。

ちょっと上手くいくとすぐ調子に乗り、謙虚に努力することを怠ってしまう。

調子が悪い時は自分の下手さ、弱さを直視せず逃げ続けた。

そんな人間が大事な試合の大事な場面でチームを救うプレーなんかできるわけない。










いろんな面で強くなろうと心に決めて4年目を迎えたが、上手くいかないことだらけだった。


ほとんど点が取れなかった六大戦

ロングに付かれて何もできなかった早慶戦

怪我でチームが負けていくのを外から見るしかなかった最強決定戦

不慣れなATでだめだめだった関西遠征

六大戦と同じく全く活躍できなかったリーグ戦


結局自分は弱いままだった。

3年まで好きなようにしかラクロスをやってこなかったのだから仕方ない。


諦めようかとも思った。


それでも弱い自分を克服したかった。

強い人間になりたかった。

リーグ戦が終わってから今まで以上に食事や睡眠に気を遣い、自主練のやり方にもこだわった。





ファイナル4vs日体2得点


やっとチームの一員になれた気がした。

得点を取った時の高揚、スタンドの歓声、チームメイトの喜ぶ顔。自分が活躍してチームが勝つ。


この上ない幸せだった。


諦めずにやってきてよかった。



少し、強くなれた。






ここまで諦めずにやってこれたのも、周りの人のおかげでした。

圧倒的な実力でチームを引っ張るのじなかけん

なんだかんだ信頼してくれてそうで感謝しかないおがけん

あまちるなゆっさん

体調崩しても必ず返ってくるフェニックス

いい奴なのか悪い奴なのかわからないはるみち

ずっと煽ってくるさんし

人のことばかにするのが趣味のつじ寺田

ずっとくっついてる新井ちんた

マスクしようね植野

特に、編成上ずっと一緒で切磋琢磨しつつも互いを支え合ったぜんやけいと


すぐ楽な方に向かってしまう自分を甘やかしつつも引き戻してくれるみんながいたから、ここまで来れたと思ってます。


あと3.4試合しかないけどこれからは俺がみんなを引っ張れるように頑張ります。





かわいい後輩たち

みんな去年の自分と比べたらめっちゃ上手くて頼もしい限りです。

あと3ヶ月、ちょっと長いけどこの頼りない先輩をよろしく。




コーチ陣の方々も、貴重な休日を野澤組のために割いていただいてありがとうございます。

結果で恩返しします。


4年目の半場さんも、そろそろ終わりですね。

たぶん自分のことを特に気にかけてくださってて、ありがたい限りです。

今のところ目覚ましい活躍は出来ていませんが、必ずもっと上手くなります。

最後までよろしくお願いします。




そして家族のみんな。

4年間支えてくれてありがとう。

この4年間で成長した姿は見せられたかな。

なかなか結果を出せないことにもやもやしたことも多かったと思う。

それでもいつも試合を見にきてくれて、応援してくれてありがとう。

全学決勝まで駆け抜けるからもう少し応援お願いします。












さて、長くなりましたが最後に。







明日は全学1回戦。








野澤組の全員が経験したことのない大舞台。










今までにない緊張で苦しい展開になるかもしれない。











それでもやるべきことを機嫌よく。












それ以外に勝つ方法はない。














明日勝って、次もその次も勝って、全部勝とう。















そして、強くなろう。







VECTOR

OMF #13 山口遼真

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