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2026

〜巧より強たれ〜『境界線』島田和毅

『早慶戦』

サッカーで言ったらエル・クラシコ、テニスで言ったらフェデラーvsナダル、アメリカ大学スポーツで言ったらArmy vs Navy、映画「カーズ」で言ったらピストンカップ、企業で言ったらコカ・コーラ vs ペプシといったところでしょうか。


そんな早稲田ラクロスにおいて大事な一戦の前日という、貴重な機会に「巧より強たれ」を書かせてくれることに心から感謝申し上げます。

この強たれのせいで、アドレナリンが出まくって眠れなくなると思いますが、しっかり7〜8時間の睡眠をとり、明日の本番に向けて備えましょう。(特に成瀬。深夜1時にエニタイム行かないでください。)


Ps. 筆者は本『巧より強たれ』執筆の際、AIを一切使用しておりません。


では、本編へ参ります。


「来週、リーグ戦(斎藤組の明学戦かな)あるから見に行こうよ」

高校三年生、昼休みの教室で井原(弟)に誘われた。


「ラクロス?なんですかそれは。」


当時は結構ラクロスを下に見ていた。けど、帰宅部だしやることもなかった俺は仕方なく井原とサシで試合を見にいくことににした。#ゲイ#幸薄


〜試合後〜

「ラクロス、おもろいな。入るしかないわこれ。ははっ」

自分でも驚くほど、この一言が自然と口から出た。格的に受け身な自分が、生まれて初めて「自ら選んで挑戦し、最後まで走り切りたい」と思った瞬間だった。


キラキラしている選手たち・得点と同時に紺碧の空が響き渡る会場・意外とフィジカルゲーなところ。隣で井原がオフサイドのルールとか解説してくれていたけど、目の前の光景に心を奪われすぎて、解説が頭に入らなかった。


この試合をきっかけにラクロス部入部を決意。


そこからあっという間に時間が過ぎて、気付けばもうラストイヤーで最後の早慶戦。



『早慶戦』



ラクロス部に入ってから、この3文字を意識しない日は1日もなかった。


山崎組の早慶戦。井原が誘ってくれた試合以上のキラキラはそこにあった。けれど結果は惨敗。先輩の背中を見て、「早慶戦で勝ちたい」と思うようになり、慶應に対して強いライバル意識を持つようになった。


田中組の早慶戦。シーズン序盤からAにいる自分に自惚れて、謙信伊織井原悠真を差し置いて早期にB落ち、結局観客席から、慶應に完敗する先輩たちを見ることしかできなかった。


野澤組の早慶戦。ついに夢の早慶戦にスタメンで出場。めちゃくちゃワクワクした。文字通り全身全霊で臨んだ。しかし結果は敗戦。



情けない。悔しい。



試合終了のホイッスルがなった瞬間、頭が真っ白になった。野澤さん中原さんはじめとするディフェンスユニットの一角として支えることができなかった。自分の実力不足、勝負どころでの甘さ、そして何よりも、入念に準備してきたはずなのに勝てなかった絶望感。


なんで負けたんだと考えていたとき、ふと『巧より強たれ』というフレーズが思い浮かんだ。




小学・中学時代、ブラジルでサッカーをやっていた。そこでは、ルーレット・シザース・レインボー・シャペウなど、美しくクリエイティブなプレーばかり求められていた。相手をいなすテクニック、見る者を魅了する華やかさだ。それが正解だと信じていた俺にとって、早稲田ラクロスが掲げるこの『巧より強たれ』は真反対のものに見えた。


しかし、あの野澤組の早慶戦で負けた後、ようやく自分なりに解釈できた気がする。


単に相手を弾き飛ばすことではない。


プレッシャーのかかる場面で、仲間を信じ切る精神の強さ。

自分の枠を越えようとする向上心や好奇心。


これらが揃って初めて強い選手・チームになると思う。


いざフィールドに立ったとき、隣には「仲間」がいる。週5回朝4時に起きてきつい練習を共にした仲間たち、ミーティング後に東伏見で壁当てしてきた仲間たち、飲み会でもラクロスの話を熱く語り合ってしまう仲間たち。「こいつらとなら、どんな状況すらも打開できる」「こいつならやってくれる」と信じ続けることができるマインドセットこそが、プレッシャーをワクワクや自信に変える真の「強さ」であり、チームの勝利に必ず直結すると思う。『PULSE』にもきっとそういう意味も含まれていると思う。


「この場面は俺には関係ない」「俺にはそんな権限はない」

そうやっていたら、本当に小さい人間になる。どれくらい小さいかというと、三戸の身長くらい小さい。


自分の担当じゃないけど、なんとなく声をかけてみた。自分のポジションじゃないけど一緒に考えてみた。とか。


特定の誰かが引っ張るのではなく、選手スタッフ含めてメンバーの一人ひとりが自分の枠を超え続けること。そうした人間が集まらなければ、早慶戦には勝てないし、「全日優勝」も夢のまた夢だろう。


今、こんなふうに『巧より強たれ』で想いなどを書けているのも、振り返ってみれば常に隣に誰かがいてくれたから。


きつくて、自分の殻に閉じこもりそうになった時、皆の存在そのものが俺を再びフィールドへと引き戻してくれた。


何も知らなかった俺をこの世界へ誘い、ラクロスの面白さを教えてくれた井原

特級呪物の勇知

ゲイすぎる伊織

パチンカスれお

代表でも一緒に頑張った隼平

大変申し訳ありません地曳

ゾスたける


そしてチームDF

彫り師兼野獣の福島

Pen○s渡部

にゃんこ大戦争「キモネコ」吉村

オデオデ三上

麺爺タラさんbro作田

トイレ流さない河西

おじさん石川

隠れ陽キャ篠原

脱毛黒田

BEAST MODE辻

イヤーカフ若杉

ち○かわ小川

グラボ100%神戸

世田谷線BATS成瀬

解散したら消える悠真

中島


リーダー経験もなくて圧倒的な実力もない俺についてきてくれて本当にありがとう。

明日もよろしく。




コーチの方々へ

お忙しい中、朝早くからグラウンドに来て僕たちを指導してくれてありがとうございます。早慶戦の勝利で恩返しします!


スタッフの方々へ

学年mtgで皆の想いが思ったよりもアツくて感動しました。

みんながサポートしてくれているおかげで練習や試合に集中できています。

倫理観皆無な発言にも気づき、厳しく指導してくれてありがとうございます。



両親へ

家の設計上、毎朝起こしてしまって申し訳ありません。「いってらっしゃい」がどうしても聞きたくて。怪我をした時にいろんな病院も探してくれるし、コメめっちゃ炊いてくれるし、欲しいものには『yes』と言ってくれるし、相談にも乗ってくれるし、大学生になって改めてあなたの愛を実感してます。


俺が出る全試合を見に来てくれてありがとう。プエルトリコ戦後、涙目で駆け寄ってくるあなたを見て「ラクロス頑張って良かったな」「もっと頑張ろう」と思えました。常にストイックで俺に「自分の意思で道を切り開くこと」を背中で教えてくれました。責任をもっていろんなことに挑戦させてくれたことへの感謝は、言葉では返しきれません。


フィールドの誰よりも早慶戦という舞台で活躍する。その姿を見せ、勝利を届けることが俺なりの恩返しだと思ってます。



最後に、ラクロス部に入部を決めた一年生へ。

数ある体育会、サークルの中からラクロス部を選んでくれて、ありがとうございます。

明日の早慶戦で、皆がラクロス部に入って良かったなと思えるようボックスメンバー全員で戦います。応援よろしくお願いします!


さあ、いよいよ明日は早慶戦。


俺らなら絶対勝てる。


俺らは強い。


「紺碧の空」と渡部の「ファイヤー」が日吉の空に響かせよう。


境界線を超えて、新しい景色を見ようじゃないか。



Vamos.



DF #99 島田和毅

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