壁当てが好きだ。
1年の頃翔太郎、てっちゃん、達の4人でwall ballっていうラインを作って
壁当てはいかに大事か話し込むくらい壁当てに夢中だった
いい壁はないかと近所を探し回ったのも
ボールを後ろにそらして草むらに消えていったのも
通りかかったおばちゃんに何を練習しているのか質問攻めにされたのも
いい思い出だ
こうして振り返ると壁当てばっかりしていた気がする
プレーが上手くいかない時は壁当て
点が取れた時は壁当て
ラクロス関係なく落ち込んだら壁当て
適当な言い訳をして壁当てしないと寝る前不安になるくらいだ
ここまでいくと病気だ
壁当てに取り憑かれている
ただ、それくらいやってきた
日課となって以来時間がない時でも最低300回は壁をついてる
一年の時は5回連続で成功したらいい方だったのが300回連続でできるようになった
1時間かかっていたのが15分足らずで終わってしまうようになった
感慨深い
自分の成長を実感するとともに
費やしてきた時間とやり続けたという自信が
いつしか自分の支えになっていた
緊張でネガティブになりかける自分を奮い立たせ、
窮地に立たされてもまだいけるって思わせてくれる
そこまで突き詰めてやってきたのだから勝つ自信しかない
明日から続く
負けられない戦い
12月16日になるその日まで壁当てし続け
おれ達は日本一になる
攻
AT(#0)尾花 一輝
WRITER:尾花一輝