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2018

~巧より強たれ~『日本一の攻』菊地智貴



自分は傍から見ても、充実した人生を送っていると思う。





ラクロスでもそうだ。





1年でMVP


2年でAチーム。


3年でスタメン。


4年で副将。



あとは“日本一”を並べるだけだ。



けど、自分の中にもいろいろ変化や葛藤があった。





小さいころから人一倍負けず嫌いで、なんでも一番にならないと気が済まない性格だった。





スポーツ(野球)では、チームスポーツでも常に自分の結果を気にしていた。





勝っても自分が良くないと嬉しいと思わなかった。





ずっと上だけを見て、チームよりも自分主義で回っていた。





スポーツ(野球)が楽しかったのは小学生まで。



中学生からは、辛い練習をして、上手くなって、結果を出して、



また上のレベルで辛い練習して、上手くなって、結果を出しての繰り返し。





並大抵じゃない練習をしてきた。けど楽しくなかった。





本当に楽しい“スポーツ”がしたくてラクロス部に入った。





でも気が付くと昔の繰り返しをしている自分がいるのが分かった。





最初は楽しくて壁当てを何時間もしていた。





公園で友達と1on1だってしたこともある。





けどいつしか壁当てが義務になり、やらないと明日ミスして先輩に怒られるのではないかと不安に襲われた。





練習では常に結果を気にして、自分の事だけを考えてプレーしていた。






そんな状況を、打開してくれた先輩がいた。





その人は、常にチームのことを考え、吠え続けていた。





大人になるにつれ忘れてしまうような人間として大切なことを気づかせてくれ、





悩んでいる時にそっと話しかけてくれ、一人一人に真剣に向き合うその先輩は常に自分たちの道を照らし続けてくれた。





150名以上の部員を率いる並大抵ではない苦労を、自分達には一切見せずに突き進んだその先輩は、



いつしかチームを “秋山のために” というスローガンでまとめていた。





かっこよかった。





自分も常にこのスローガンを口ずさんでいたし、本気で先輩達のために勝ちたかった。







けど負けた。想いは慶応の方が強く、固かった。





最後は実力の勝負じゃない。勝ちたいと思う人がどれだけいるか。







学年ミーティングの時に、この想いの強さが大事なことを話した。





全員がチームを大切にし、勝ちたいと本気で思えるチームにしたかった。






この一年、全部員が本気で日本一になることを考えられるように行動してきた。





小さいことから、部の方針に関わることまでチームの一人一人の事を考えながら。





時には幹部でも対立したこともあった。





トップとして引っ張らないといけないが、全部員が付いてこなければならない。





こうきは絶対に俺らを引っ張ってくれると思っていたから、



俺は全部員の想いをくみ取って幹部の中で発言したいと思っていた。





全幹部がチームのことを考え、全部員が同じ方向を向いて主体的に考え、



日本一になるようにと思って行動してきた。





今、あなたはどれだけチームのことを考えられていますか?



そっと考えてみてください。





本気で考えている人も、まだぼんやりと毎日を過ごしている人もいる。



けど去年より、シーズン始めより、リーグ戦期間前より、少しでも何かが変わった人が多いと思う。





一年生のサマー優勝の歓喜。Bが東大に負けて、感じた悔しさ。





Cが慶応に勝って、感じた嬉しさ。





どれもみんなが本気で取り組んだからこそ感じたものだと思う。





もう一度、みんなでこのチームを本気にさせよう。



まだまだこんなもんじゃない。もっともっと熱くなれる。





一人の選手としても、この1年間で成長したと実感している。





昨年までは潤一さん、秋山さんと偉大な先輩の中で、



好き勝手やらせてもらった。何も考えずに、プレーしていた。





しかし今年ATリーダーとして、プレー中も、グランド外でも、ずっと考える事が多かった。





どうしたら、点が取れるのか、どうしたら去年より強いオフェンスを作り上げられるのか、



1on1、フルフィールド、ブレイク、パスの出し方、常に考え、発信し続けた。



自分が今まで教わってきたものを少しでも伝えたくて、言葉にした。





何度ホワイトボードに同じ事を書いて説明したか数しれない。



けど、この苦労が一人一人のスキルアップに繋がり、



考え方の助けになればいいと思い、発信し続けた。





何度も説明して、できるようになった姿見ると親心のように内心嬉しく思った。





そして、一番変わったのは、みんなの得点がすごく嬉しい。





オフェンス6人で取る点は誰が取っても嬉しい。





中央で11点目を取った達、12点目を取ったこうき。



立教のテツのランシュー。



ファイナル4の青木の3点。



ファイナルの尾花の決勝点。



どれも最高にうれしかった。




たとえ試合で自分の結果が出てなくても、ほかのみんなが取って勝てれば何でもいい。




このチームが勝てればなんだっていい。






今年のチームは本当に強い。





そして今年のスローガンはチームにぴったりだ。





スローガンを体現するのはやっぱりオフェンスだ。



攻。



攻めて攻めて攻めまくる。





攻の主役はオフェンスだ。





試合終わった後、DFが物足りない顔するまで試合中ずっと攻めてやる。





攻め続けた先に日本一が待っているから。






AT(#10)菊地 智貴


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