2017年11月11日。
忘れもしないあの日。
2017リーグ戦で唯一得点出来なかったあの試合。
申し訳なさと悔しさと寂しさとで、
泣いている先輩たちを見ていられなかった。
あんなに練習したのに。
こんなに良いチームなのに。
こんなところで終わるはずじゃなかったのに。
秋山さんを胴上げして、田口さんを嬉し泣きさせることはできなかった。
“客観”的に見て早稲田ラクロスでの活動は“見合わない”。
四時起き。
ハードな練習。
壁当て、ウェイト。
節制。
部員との衝突。
入部時に予想していたよりもきつく、単調な毎日。
どれだけやっても勝つ保証などない。
でも俺たちは自分の意志で選んだ。
本気で日本一を目指すことを。
選んだからには大学生活を懸けなくてはならない。
中途半端では嘘っぱちだ。
ニーチェは言った。
「愛せない場合は通り過ぎよ」と。
逆に愛しているならとことん向き合うべきだ。
苦難でさえも生きる理由になるから。
俺は、俺たちは、ラクロスが、この“仲間”が、好きだ。
どんな屁理屈を並べようと、みんな心の奥底では好きなはずだ。
結局、意味付けをするのは自分。
どれほどの価値があるか。決めるのは自分。
特別な仲間、特別な組織、特別な時間、特別な背番号。
どれほど特別な意味を持つかなんて、俺たちにしかわからない。
日本一。学生日本一ではない、真の日本一。
このGiant Killingを達成すれば日本ラクロスの歴史は大きな転換点を迎えるだろう。
でも俺たちにとって、日本一を特別にしているのはそんな理由ではない。
仲間と共に日本一を目指す。
そう決めたみんなの熱い“意志”が特別にしているのだ。
日本一を本気で目指せる環境がどれだけあるだろう。
この環境に感謝しよう。
そして何より、
この“仲間”を強烈に意識しよう。
It’s all about us.
早稲田ラクロスとして共に日本一を目指す俺たちは、特別な関係で繋がれている。
早稲田ラクロスは特別な組織だ。
今までの苦労があれば尚更だ。
巧より強たれ。
相手にどれだけの技術や実績があっても関係ない。
一回勝てば良い。勝った方が強いのだから。
明日も12月16日も今まで通り“攻”めるだけ。
スタンドの熱い応援、スタッフの支えがあるから、力を出し切れる。
俺たち“日本一OF”は、信頼する“D-guys”が奪ったボールで、
泥臭くかつ華麗にゴールネットを揺らす。
それだけに集中する。
ただただ全員が、やるべきことを機嫌よく。
証明しよう。
日本一は俺たちがふさわしい。
信じよう。
俺たちが一番だ。
攻
MF(#13)森松 達