今まで様々な選択をしてきた。
畝傍高校に進学するという選択。
大学は上京して早稲田に行くという選択。
大学で体育会のラクロス部に入部するという選択。
自分自身でした選択には、常に迷いはなかった。
覚悟を決め、自分の軸をブラさない選択をしているつもりであった。
しかしラクロス部に入部して、初めて人生の選択を間違えたと感じた。
一年生時のサマーウィンターはβチームとして、試合に一度も出場することができなかった。
あすなろこそは少しでも試合に出たいと思い、壁当てや夜練など自分なりに努力もした。
しかし、あすなろも一度も試合に出場することなく優勝という成果だけを得た。
次第にラクロスに対しての熱が冷め、上のチームに上がりたいという思いを抱かなくなった。
Cチームにいることが自分の中で当たり前となり、努力して見返してやりたいという
熱い気持ちを持つことすらなくなった。
このまま引退までCチームのまま、楽しくラクロスをできたらいいと、諦めに似た感情でいた。
しかし、新体制ミーティングをきっかけに自分の中で大きな変化が起こった。
なぜ、ラクロスを続けているのか。
自分がチームに所属している意味は何か。
自分のラクロスに対する気持ちを、改めて知ることができた。
ラクロス部に入部するという選択をした時、本気で日本一を目指すという覚悟をした。
学生生活をラクロスに捧げる気持ちでいた。
しかしいつからか、ラクロスの実力に諦め、熱い気持ちを持ってラクロスをすることが恥ずかしくなっていた。
自分自身に負けを認め、平然といることに慣れてしまっている自分がいた。
今自分自身はDチームに所属している。
実力で日本一に貢献することはできない。
しかし自分が何ができるかということは明白である。
これからの早稲田を担う後輩達が、1人でも多く上のチームで活躍できるような土壌をつくること。
幹部陣と接点を持ちにくい後輩に対して、自分が率先してチームに対する意見や思いを聞くこと。
形は違うが、日本一に向けて自分なりの貢献の仕方はたくさんあると思う。
早稲田大学ラクロス部に入部したという選択を、胸を張って間違えていなかったという事ができる様に、日本一になるその日まで、ラクロスに正面から向き合いたい。
WAVE
MF (#95) 西村公佑