巧より強たれ、
Bチームのトップバッターを務めます。
4年 AT 白川龍聖です。
1年生の時に読んだ半場さんの“巧より強たれ”の影響を受け、
「エターナル新井薬師」を書くぞ!と意気込んでいた頃から3年経った。
短いようで長かったし、
華々しいラクロス人生は今のところ送ってこなかった。
ラクロス部に入ったきっかけから振り返ってみる。
入学当初はサークルに入って華のキャンパスライフを描いていた。
しかし現実はそう甘くなかった。
第1志望のテニスサークルの抽選に落ちた。
さらにサークルを回っているうちに緩い雰囲気が自分には合わないと気づいた。
入部したきっかけはラクロス部の売り文句である「スタートラインが一緒!」という所に惹かれたことだった。
中高6年間水球部だったことや浪人していたこともあり、
「まず陸上に適応するのがミッションだね」と先輩TRに言われたことを今でも覚えている。
当然適応出来るわけもなく1年生のほとんどを怪我で終えてしまった。
2年生になっても怪我ばっかりで、復帰したらパスキャミスばっかりで磯部に怒られるサイクルを繰り返していた。
ラクロス人生の折り返しをこんな情けないものにしてしまったが、
“Aチームで活躍する選手になってやる”といった心の炎はむしろ燃え滾っていた。
3年生ではほぼ怪我もなく、練習試合で5試合連続得点を決めた時には波が来てるんじゃないかと錯覚していた。
しかしシーズン終盤にはそのような面影はなく、1年生と合同のCチームに降格した。
迎えた最終学年。
Cチームリーダーに任命された。
自分だけでなくチームとして下剋上を起こすチーム作りを
そうすけ、まさと、ばやし、米津と励んだことや
人数不足で6on6も出来ずに航空のフットサルで4on4やっていたのが懐かしい。
そして数か月後に、ついにBチームとのスクリメを迎えた。
勝つことは出来なかったが、個人として昇格することが出来た。
今まで降格しか味わったことのなかった自分には小さな喜びであった。
しかしそこからが地獄の始まりであった。
4年生にも関わらず上手い下級生に萎縮し、ミスを連発。
主力に定着出来ず、
周りからは「Cリーダーのままで良かったんじゃないの」と言われる始末。
メンタルが終わっていた。
寝て起きたら練習がある日々に毎日絶望し、何のためにラクロスをしているのか分からなくなった。
4年生になってこのような思いをするとは思わなかった。
初めて心の炎が弱くなったのを感じた。
しかしそのような時期を乗り越え、ここまで続けてこられたのはBチームが好きだからだ。
海里さんは毒舌なのに相談乗ってくださるし、
みずきは朝から元気すぎるし、
永岡、森田は同期のようにちょっかいかけてくるし、
長谷は序列抜いた瞬間から生意気になるし、
植村、寿春、かんたは4年でエキ外のことをいじってくるし、
中山はずっと同じチームの腐れ縁だし、
松本はバックチェックしてきてにやにやしてるし、
名前挙げ始めたらキリがないくらい、個性がある同期や後輩に勝手ながら助けられてきた。
そんなBチームも負けたら引退の所まできた。
正直「いい人生だった」とはまだ言えない。
明日の相手は立教。
勝って、磯部・杉田組の日本一への始まりの鐘を鳴らそう。
苦しくなったらボックスを見ろ。仲間がいる。
PUMP
AT #48 白川龍聖