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2022

~巧より強たれ~『彩り』菅野壮介


早朝の誰もいない電車に揺られながら、大学生活を彩った様々な事を思い出す。







オフに旅行に行ったり、たくさんお酒を飲んだり、デートしてみたり。







色んな事があった。







でも、長いようで短いこの4年間に一番色をつけてくれたのは







常識的に考えておかしい時間に繰り出されるおはようの数々と、

毎日鬱陶しいほど見せられてきた、みんなの顔面。







特に最後の1年を共にした愛おしい後輩たちの顔は、いつだって笑顔が思い出される。







明日の試合が終わったら、当たり前の様に毎日流したメーリスも、当たり前の様に会う毎日も無くなってしまうのが少しこわい。







引退後の色の無い生活を想像するだけで、既にブルーになってしまいそうだ。







そのくらい、俺にしては珍しい。

心の底から楽しいと思える鮮やかな日々だった。











そんな今年の俺はみんなにどんな風に見えてたかな。







Cという難しいチームを率いながら、よく考えていた。







自分が下級生だった時、各年リーダーだった人の記憶はすごいある。

どんな人がどんな事を言ってどんなチームを作っていたか。







青木組の人望がすごかったリーダー。

丸田組Bの情熱的なリーダー、Cの優しいリーダー。

平野組の明るく元気なリーダー。







自分がそこに名を連ねる事は責任が大きすぎる。







それでも、自分が下級生の時に受け取った物を繋ぐため、奮闘した。







正直、3年生までの俺は人の上に立てる様な過ごし方はしていない。

振り返っても、ちょっとしか出てこない。







1年生。

サマーはβの1stで尾崎と喧嘩ばっかり。

ウィンターはフリーシューの肉壁。

序列を一気に上げ、順調に迎えるはずだったあすなろ大会はコロナで中止。







2.3年生

もはや書く事もあまり無い。眺めてるだけで全てが終わっていた。







そんな3年間をしていた俺でも1年間リーダーとして立ち続けられたのは、紛れもなく可愛い後輩たちのおかげです。







6on6でDFなのにOF始めたり、一生オフサイドしたり、人間的にどうなんでしょうかと思う場面が沢山あったり。







部員として完全に赤点のやつ多すぎだけど、優しくて情熱あるいいやつが集まった。







みんなの事が好きで、みんなのために全うしようと心から思えた。

本当にありがとう。







そんな俺がリーダーをやるから、絶対に譲らなかった事がある。

それは明日も譲らない。







自分の活躍で勝つかもしれない、自分のせいで負けるかもしれない。

その責任と期待を全員が背負うチームにすること。







見ているだけで全てが終わるあのなんとも言えない感覚を、後輩には味わってほしくくないと心から思った。







1人1人のラクロス人生を乗せる船の舵取りとして、







全員がチームに貢献していると感じてほしい。







今年1年頑張って良かったって思って欲しい。







来年ももっと頑張ろうって思ってほしい。







心からそう思う。







全員が主役。







怪我しててちょっとしか出れないやつも、最近調子悪そうなやつも、試合前に捻挫するアホたれちゃんも。全員、漏れなく。







1人も欠けちゃいけない。







みんなの力が必要だから、







明日も俺ららしく。全員で勝ちに行こう。











そんな重すぎるかもしれない愛情を注ぎ続けたCチームでの日々は、漫画みたいだったなって思う。







初戦まで一回も勝てない噛み合わなさ。







何考えてるか、何喋ってるかほんとによくわからん宇宙人2年生達。







このままチームが爆散するのかななんてちょっと思った。







でも、改善点しかなくて、上達しかない日々がすごく楽しかった。







登場人物も色とりどり。







1on1にステータス全振りして人間性どこかに置いてきたやつ




だんだん心開いてくれて笑顔も増えたのにDFリーダーとの勝負に敗れて戦線を離脱するやつ




多重遅刻により参戦、めっちゃいい子になって大活躍したけど留学でチームを去る爽やかイケメン大エース




名前にカタカナ入ってて日本語めっちゃ下手なのに海外歴1年くらいの変なやつ




絶対に関西弁ブらさない金色クロス




韓国軍出身の巨漢







面白そうでしょ。







まだまだ、書ききれない程へんなのが沢山いる。







おまけに相方は病的におちゃらける色盲。







楽しくない訳がない。







このあまりにも濃く、色彩豊かな日々は







偶然か必然か分からないけど、

一人一人の人生で、幾つもあったであろう選択の先に出来た奇跡みたいな物。







生まれ変わったらキレキレのATとかになってみたかったりもするが、この日々は手放せない。







人生もう一回やり直しても、ラクロス部に入り、

きっとまたまーちゃんと一緒に同じチームを作る。







混戦グラボから毎回生還するなおやも




無計画な運転をする長島も




バカ部屋のチャンバラも、また見たい。




1kgを1万gだと思ってた宮野や




なぜか救急車対応を完璧に出来るもはや怖い域に入って来た石田、




外し続けたショットの確率が収束に向かってる佐々木にも、また会いたい。







きっとそう。







今までみんなが見せてくれた全てをもう一度見に







ここに戻ってくる。







本当に楽しかった。ありがとうな。











どんなに素晴らしい漫画にも、最期は来てしまう。







明日、齋藤組Cチーム最終章。







駆けつけてくれるみんなや、遠くで見てる1年生、仕事してるスタッフ、お世話になったコーチの方々も。みんなに囲まれて、







このかけがえのない4年間に最後の色づけ。











いろんな色を持ち合わせてる俺とまーちゃんでも、

2人だけじゃ足せない最後の一色。











紺碧を











4年間を彩った全ての人と共に。








PUMP






DF #25  菅野壮介

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