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2022

~巧より強たれ~『未来は僕らの手の中』佐藤凜

寒くなってきた。冬になると色々なことが思い出される。







思い出に温まりたいのだろう。







この冬は1年の終わりじゃなくて4年間の終わり。







4年間が終わる。



















1番苦しかったのはラクロスと資格試験の両立が難しくて、それを誰にも相談できなかったとき。










どっちも絶対に譲りたくなかった。







けどどっちもひたすら頑張るしかなくて、気づいたら心と体がおかしくなっていた。







自分でもよくわからないけど絶望していた。







全て投げ出してやろうとも思った。
















休部して実家に帰った。







母親は何も言わずただ生活を支えてくれた。







その後時間が経ってから温泉に連れて行ってくれた。







少し休んでまた立ち上がるのを待ってくれた。

























1番自分のことが好きになれたのは、バカでかい夢に真っ直ぐなところ。







自分が活躍して日本一になりたいとか、将来仕事を頑張って日本を良くしたいとか。







バカでかすぎるから現実を見て辛くなったり、実現できなかったりすることも沢山あるけど。
















エンジニアである父親は世界一の磁石を作りたいと言っていた。







自分の核となる信念は父親譲りだ。







父親が見せてくれた大きな背中は自分に道を作ってくれた。

























1番泣いたのは今年のいつか、友達とかなりのお酒を飲んだとき。







夢を諦めて学生コーチになったことを思い出して泣いたことがあった。
















2月に学生コーチになったときには、1年生とグランドスラムを取ることを新しい夢に頑張ろうと決めたはずだった。







奥底にあった諦めきれない気持ちに気付かされた。







そんな気持ちと付き合いながら前を向くことを決めた。

























1番好きだったのは1年生のショット練をぼんやりと見る時間。







1年生が3年後の大舞台を夢見て、あれも違うこれも違うと打ち続けるのを外から見る。
















今年の春、新歓で偶然出会った彼らにラクロスを紹介した。







自分の好きなスポーツを好きになってくれて、真剣な目で打ち込んでくれている。







そんな姿を見て経験したことのない喜びを感じた。







えもいえぬ幸福。

























1番興奮したのはサマー。







ほとんどの試合が僅差か逆転。







負け状況でも食らいついて得点を目指す1年生の姿に胸が熱くなった。







決勝最後の笛が鳴って部員全員駆け寄ったとき1粒だけ涙が流れた。
















野澤組は弱い代、と言われるのだけは嫌だった。







4年になったときに、野澤組は弱い代だから今年は厳しそうとか言われるのは絶対に嫌だった。







そんなものを背負わせないためにサマーは絶対に勝たせなきゃいけないと思った。







優勝の瞬間は安堵も大きかった。

























4年間で色々な経験をした。歓喜、失望、憧憬、諦念、
















どれだけ絶望しても生きていれば幸せなことがやってくる。







それを今年学ばせてもらった。

























もういつの間にか9か月前にもなるが3月の初め、孝陽と松崎がグラウンドにやってきた。







すでに早すぎる入部決めてるし、意味わからんくらいモチベーション高いし、教えててめちゃくちゃやりがいがあった。







全然成長しないけど誰よりも練習してくる頑張り屋の勝部と、最初静かだったのに段々化けの皮が剥がれた2浪の颯一郎も加わった。







そのあと早実の奴ら、本庄の奴ら、学院の奴らとかも入ってきて賑やかになった。







最初は全然喋らなかったのに徐々に打ち解けて、一緒に授業とか飯とか行くほど仲良くなってくれてすげえ微笑ましかった。







学歴の話になると死ぬほど食いついてくるやつもいて笑った。







人数は少ないけどその分みんなが仲良くなってくれて良かった。










夏合宿中、キャプテンになったばかりの野澤が試合中にパキッたから、「お前キャプテンだろ、自分のことでキレて周り見れないならキャプテンやめろ」って叱った。







夏合宿後の練習、全然上手くいかなくて全員合宿前よりも悪くなっててもっとブチギレた。







そこからみんな目の色が変わってサマーに本気になった。













叱るときと談笑してるときのオンオフが激しくてサイコっぽい、みたいな印象を持たれてるかもしれないけど、1年生がラクロス上手くなるためには本気だし、ラクロス外の君たちのことは無条件に好きだからです。













そしてサマー前、1年生スタッフも1年生帯同が増えて、選手のことを真摯にケアしてくれた。







サマーの優勝は全員の力あってこそのことだと思った。










6on6になってからは教えるのが結構大変だった。







OFは点を取れない時期があったし、ロングなんかは全然教えられなくて無力さを感じたこともあった。







勝てない時期があって今回もどうかなあと弱気になっていた明治との練習試合、練習したことがそのまま点に繋がって勝てて本当に嬉しかった。







そしてウィンター予選前、凜さん圭一さんと長くやるために絶対勝つよって言ってくれた。

























去年絶望していた自分に今年、その倍以上の幸せが返ってきた。






















学生コーチになってよかった。






















君たちのこれからの3年間を見守れるのが本当に楽しみです。




























最後に自分ができることはウィンターを優勝させてやること。










ここまでみんな真剣にラクロスに向き合ってきた。







サマーまでと同じように、波はあったけどみんなは強くなった。







選手もMGもTRもASも、今までやってきたことを信じよう。







今まで一緒にやってきた仲間を信じよう、、、、、

























ウィンター優勝、あすなろ優勝、全日優勝、全部優勝。










大きな夢を見よう、大きな希望を語ろう。













未来は僕らの手の中!!!




















Pump


学生コーチ (#37)佐藤凜

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