正直短かったとは言えないこの4年間もついに明日の試合で全部終わる。
長かった4年間。振り返れば色んな思い出がある。
サマー優勝の打ち上げでバヤシにしゃぶしゃぶかけられて火傷したり、
ウィンター戦犯ぶちかまして負けたり、
練習の行き帰りで車めちゃくちゃ擦ったり、
就職できなかったり、
早慶戦負けたり、
Final4でまたも戦犯ぶちかましたり、
なんだか渋い思い出だらけな気がしたりしなかったり、
困っちまう。やれやれ、、、
だけどだからと言って自分のこの4年間を悲観してるわけじゃない。
何か特別なタイトルを取ったわけでもないし、
何か自分の目標を完璧に成し遂げたわけでもない。
それなのに何故か振り返ってみると、
毎朝4時半に起きて14時過ぎくらい、なんならそれ以上に家に帰れないこの生活が
俺は楽しかった。
齋藤が高校のラグビーの最後の試合だかなんだか忘れたけど
それが終わった後に何故か俺と大喜に十条のココスでラクロスやんね?って言ってきて
なんか体験行って、なんか楽しくて入ったら、
色んな人に出会えることが出来た。
毎週来ない馬ばっか教えてくる阿曽とアニキだったり、
外面はいいけど中身は真っ黒な瑞起だったり、
副将なのにBリーダーの下にいるジョーだったり、
どう考えても普通じゃないまあちゃんとシラカワだったり、
後輩で言えば
いつまで経っても喋らない松本だったり、
体中プリン体だらけの植村だったり、
倫理、道徳の外側にいる永岡だったり、
毎週ニヤニヤしながら「1限抜けします」って言ってくるしょーやだったり、
セーブして「ゔぇぇ」しちゃうげんただったり、
あげればキリがないほど愉快な人たちに囲まれた。
楽しいと思えたのは間違いなくそういう人たちに出会えて
一緒に日本一を目指せたからだと思う。
本当にありがとう。
そしてそう心から思える今だからこそ、後輩のみんなには覚えておいてほしい。
ラクロス部の4年間は2度と戻ってこないことを。
当たり前だろと思うかもしれないけど
日本一を目指せなくなった瞬間に
その現実は恐ろしいほどに突きつけられる。
FINAL4、左のオーバーショルダーに自信があれば
松ケンのパスからブレイクで1点取れたかもしれない。
だけどその反省を活かしてまた日本一を目指せることはもう2度とない。
この悔しさを、この罪悪感を
齋藤組のチームのみんなにプレーで償うことももう出来ない。
それをあの試合ではめちゃくちゃ痛感させられたし、
試合に出られなかったミキとアニキのことを考えると、
ほんとに胸が張り裂けそうだった。
個人的に勝負の世界は負ければ悔しさは長く続くけど
勝ったら案外その嬉しさや喜びとかははすぐに忘れてしまう、
少し儚いものだと俺は思う。
だけどその儚い一瞬のために
みんな時間も体力も削ってラクロスをしてる。
ここにしかないものはそういう毎日だと俺は思う。
だからこそ
プレーヤー、スタッフ関係なく
もっと自分に何ができるのか、
今してるその行動が本当に日本一になるためのものなのか。
何すればいいか分からなきゃとりあえず検温忘れないとか
グラウンドのゴミを拾うとかでいい。
とにかくここにしかない毎日を全日優勝に捧げて使ってほしい。
たかだか前代未聞のDMFのBリーダーの言葉で
みんなには刺さらないかもしれないけど
最後に全日という大舞台で
みんなと喜ぶ、たったその一瞬のために
正しい選択をし続けられる強い心を持とう。
きっと明るい未来が待ってるはずです。
最後に
日々お世話になってるコーチ陣の方々へ
Bリーダーという立場であったからこそ、
早稲田のコーチ陣がどれだけ僕らの支えになっているか
身をもって感じることができました。
特に奥さん。
僕がどのチームにいても
「頼んだぞ」と背中を押して下さり、本当に力になりました。
ありがとうございました。
最後まで頑張ります。
大野木さん、海里さん。
発足当初あんなに弱かったBが最後まで試合出来てるのは
紛れもなくお二人のおかげです。
本当にありがとうございました。
最後も絶対勝って美味しいご飯連れてってください。
後輩たちへ
あなたたちのせいでとても大変な思いをしました。
ゴールやボールを忘れたり、
クラスター起こしたり、
ボールアップ山に登らなかったり、
何度ブチギレたことでしょう。
だけどいい思い出もたくさん出来ました。
Bと言えど、Aが負けた立教を倒したり、
関東難なく優勝したり、
こんな俺をリーダーと呼んでくれたり。
こんな適当で大して上手くもないリーダーに
最後までついてきてくれて本当にありがとう。
今のみんなは間違いなく強いです。
最後胴上げ待ってます。
同期へ
この同期だから続けられたかなととても思います。
みなさんの引退ライフにそろそろ合流させていただきたいと思いますが、
明日の最後の試合、
齋藤組の現トップチームのリーダー、故に主将として
必ずや勝ちますので応援のほどよろしくお願いします。
というわけで、
Bリーグラストゲーム、
いや齋藤組ラストゲーム、
明日の勝利が未来の早稲田が全日で優勝する、
その第一歩になることを信じて、
いざ、『強たれ』。
PUMP
MD (#55) 磯部隼輔