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2025

〜巧より強たれ〜『芯』嘉村麻生

「ありがとう」

 

 

この部に入り、何度言ってもらえただろう。

 

 

この道を選んでからたくさん。

 

 

数え切れないほどの感謝の言葉をもらった。

 

 

 

 

 

テーピングを巻いた時、

 

ボトルを渡した時、

 

アップやラントレの後、

 

会計を頑張った時、

 

部室を掃除した時、

 

 

 

何気ない時、

 

 

 

ふとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

決して見返りを求めているわけではなかった。

 

 

自分の憧れたTRになりたくて、部のためにどうにかして力になりたくて、自分にできることを続けてきただけだった。

 

 

それでも、「ありがとう」と言ってもらえる回数が、誰かの力になれた証であり、もう一歩頑張ってみようと踏み出せる私自身の活力であった。

 

 

 

毎日の「ありがとう」は、私の心の支えだった。

 

 

 

 

 

 

  

 

「TR」

 

 

一年生の初めに文也に誘われていった体験で、初めて出会った。 

 

先輩は声を張り上げてアップを仕切ったり、瞬時にテーピングを巻いたり。

 

可愛らしい容姿とは裏腹に、そこには強さとかっこよさがあって、

 

漠然とした憧れを抱いた。

 

 

 

 

 

TRがなかったらこの部活は選んでいない。

 


 

 

一年生の頃は、今思うとほんとに仕事もろくにできなくて、もはや何もしていなかった。

 

ボトルに水を入れる、ドライバーを貸す、みたいな誰にでもできる仕事しかしてなくて、

 

でも当時、自分ではやった気になっていた気がする。

 

 

 

 

そんなことで満足できるのも束の間、慣れてくると同時に自分の無力さを痛感した。

 

 

 

頼まれたテーピングが巻けない。

 

アップで大きい声が出せない。

 

選手に質問されてもわからない。

 

 

 

 

「やばい、どうしよう。」

 

 

 

 

何度焦ったことだろう。

 

 

 

 

知識と技術のどちらもが圧倒的に足りなくて、自分の目指したTRには程遠かった。

 

 

結局いつも先輩を頼って助けてもらってばかりだったと思う。

 

 

 

 

でも、とにかくこの状況から早く脱出したくて必死で勉強したし、いろんな人にたくさん質問して吸収した。

 

 

 


 

 

一番学びが大きかったのは、グラウンドで過ごした時間。

 

 

 

先輩のそばで、実際に動きながらたくさんのことを習得した。

 

 

怪我の初期対応、アップの仕方、リハメニューの組み方、テーピングの手際。

ボトルケア一つ取っても、そこには細かな工夫があった。

 

 

「選手としっかりコミュニケーションを取ること」は、今後の信頼関係につながる、とも教わった。

 

 

 

 

この基礎の積み重ねが今の私にも生きている、と信じたい。

 

 

未だ自信はないけれど、そう信じたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

TRの基礎的な動きが身についてくると視野が広がり、しっかりと考える余裕が生まれた。

 

 

 

「どうしたら選手のためになるか」

 

 

 

スタッフとして、最も身近にありながら、最も深く考え抜くべき問い。

 

 

 

 

仕事の幅が広がるほど

 

 

「自分が選手だったらどう感じるか、何をしたいか」

 

 

を常に想像しながら動くようになった。

 

 

 


 

こっちの方が選手は嬉しいかな?

 

こうすれば、もっと効率的かもしれない。

 

 

 

 

 

色々な思考を巡らせた。(そうは見えないかもしれないけど笑)

 

 

 

アップのメニューは組み合わせを工夫していろんな動きを取り入れるようにしたし、暑い日にはとにかく忍耐強くボトルに氷を入れまくったし、リハメニューは頑張ってワクワクしそうなものを探した。(最後は元太さんの教え)

 

 

特に力を入れたのはテーピング。

 

 

素早く正確に、そして美しく。

 

 

選手に感想を聞いて、巻いてはほどき、また巻いて、を繰り返す。

 

プレーに直接影響すると思ったから、特にこだわった。

 

 

 

 

 

 

「どうしたら選手のためになるか」

 

 

 

この問いは、シンプルでいて果てしなく難しい。

 

 

四年目を迎えた今こそ、本当にそう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもだからこそ

 

 

 

「ありがとう」は貴重だ。

 

 

 

考えて動いたからこそ嬉しい。

 

 

 

誰かの役に立てた証拠であり、自分の頑張りの成果でもある。

 

 

 

自分が工夫していたことに気づいてくれた時、褒めてくれた時、頼ってくれた時。

 

 

 

その時になって初めて、TRとして、一スタッフとしての存在意義を見出せると私は思う。

 

 

 

 

 

 

 

人のために率先して働く。

 

自分のやると決めたことは貫く。

 

 

 

この、無駄に責任感の強い性格も、案外スタッフには向いていたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

四年生になった今、

 

 

 

 

とにかく勝ちたい

 

 

 

 

という気持ちでいっぱいである。

 

 

 

 

これまでみんなで頑張ってきたから、

 

 

 

 

日本一になりたい。

 

 

 

 

スタッフは選手の知らないところでみんなハードな業務をこなしているし、

 

選手も、私には想像できないくらい多分、ウェイトとか壁当てに励んで、もっともっとハードな生活を送っている。

 

 

 

 

 

 

だから、そのみんなの努力が報われるために

 

 

 

  

 

 

勝ちたい。

 

 

 

 

 


 

 

 

誰よりも頑張っている同期の幹部は、下級生からも信頼される存在であって欲しいし、(幹部への不信感とか言われてほしくない)

 

 

 

逆に同期に下級生の対応を蔑ろにされるのも嫌だった。

 

 

 

 

全チームを見ることができるTRの特権を利用して、とにかく良いチームが作れるよう意見を吸い上げたくて、みんなと会話もたくさんしてきた。

 

 

 

  

全ては、一体感を作るために、日本一を勝ち獲るためにやってきたことだ。

 

 

 

  

 

みんな色々な想いで、この部活動に励んでいる。

 

 

 

 

 

 

だから、みんなの想いを乗せて

 

 

 

 

 

 

 

 

優勝したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなの想いを肯定するには日本一になるしかない。」

 

 

 

このセリフは学年ミーティングでも、全体ミーティングでも散々聞いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

私は点を決めることもできないし、ゴールを守ることもできない。

 

 

 

だから、「ありがとう」と言ってもらえるくらい

 

 

 

精一杯の思考を凝らして、今日も明日も仕事に励む。

 

 

 

 


 

 

 

半年後には、笑っていられるように

 

 

 

 

 

後悔のないように

 

 

 

 

慢心なく

 

 

 

 

強い芯をもって

 

 

 

 

 

勝利に挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に心からの感謝を込めて。

 

 

 

嶋田監督、コーチの方々、OBOGの方々、先輩方、家族、いつも応援してくださる方々へ

 

 

たくさんの人に支えられ、この上なく充実した大学生活を送ることができました。

この場を借りて心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

  

 

これからも一緒に頑張る後輩、同期、スタッフへ

 

 

まず一年生

 

新歓みたいだけど、入部を決めてくれてありがとう。強すぎてメーリス見てビビってます。(サマー楽しみ!)

一緒のボックスには入れないけれど、あと半年、野澤組に熱いエールをください。

 

 

二年生

 

あすなろでは感動をありがとう。みんなのフレッシュなパワーにめちゃくちゃ大きな勇気をもらいました。楽しかったー!!!

じゅり、りあ、もも、あやき。こんなおばさんを混ぜてくれてありがとう。

 

 

三年生

 

明るくて仲間想いの三年生、自分の代にはない華やかさがあって憧れたりもします。

明日の試合も、これからの毎日も、一番近くで支えてほしいです。

 

 

スタッフの後輩のみんな

 

よく気の利く子、心優しい子、元気な子、真面目な子、関われば関わるほどみんなの魅力に気づけました。引退の時まで一緒に楽しく仕事ができたら何より幸せです。

 

 

愛しのTRバッツの後輩たち

 

文句一つ言わずに慕ってくれるみんなのおかげで、ラストイヤーを最高に楽しめています。

周りの見えるシゴデキ明莉、いつも素直な聖奈、よく考えられる未莉、三個下なのに大人な由奈、元気でやる気満点の理乃。

この先も末長く、愛溢れる組織でありますように。

 

 

 

 

 

そして同期のみんな!

 

入ってから今までたくさんたくさんありがとう。(強たれ書いたことを隠し通したかったけどバレました泣)

 

 

同期みんなで、『成し遂げたいこと』を成し遂げよう。

 

今度こそ、『未来は僕たちの手の中』!

 

(凜さん、圭一さん、私たち勝ちます!)

 

 

 

 

 

最後に、りずむ、ももこ、あいこ、かの、過激な松崎(名前順)。

 

 

感謝感激。とにかく毎日ありがとう。確実にみんなのおかげでやってけます。九日間(なんでこんな長いん?)の合宿もギリ耐えられます。

 

 

とやかく言ってられない。やるしかない。を誠意を持って体現しよう!

 

 

 

 

 

 

 


 

 

獨協戦。

 

 

 

 

 

  

 

サマーの時はいっちばんヒヤヒヤした相手。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日は余裕で圧勝しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たかが一戦、されど一戦。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一戦に想いを込めて

 

 

 

 

 

 

 


 

心を強く

 

 

 

 


 

 

 

いざ!!

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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#TR 嘉村麻生

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